ドラマで使われるケータイたち 2008年冬──ソフトバンクモバイル&昔のケータイ編:小栗旬はTHE PREMIUM、伊東美咲は……(1/2 ページ)

» 2008年03月31日 11時32分 公開
[青山祐介,ITmedia]

 2008年冬クール(1月〜3月)の夜9時から0時に東京地区の民放で放映されている計16本のテレビドラマは、いずれも携帯電話会社がスポンサーとして付いていて、劇中でも各社の最新端末が登場する。そのうち、ソフトバンクモバイルがスポンサーとなっているのは、火曜日夜10時からの「貧乏男子ボンビーメン」(日本テレビ系)と金曜日夜10時からの「エジソンの母」(TBS系)の2本となっている。ソフトバンクモバイル提供のドラマで使われている端末の情報は、同社Webサイト内の「ケータイNow on Air!」(外部リンク)でも公開されている。

「貧乏男子 ボンビーメン」の小栗旬はTHE PREMIUM 820SHベースの端末を使用

Photo ソフトバンクモバイルの端末は、THE PREMIUM 820SH(左)やAQUOSケータイ 920SH(右)、MIRROR 821P(中央)の採用が多かった

 1月末に2008年春モデルを発表したソフトバンクモバイルだが、1月から放映が始まった今クールのシリーズでは、2007年秋冬モデルが使われている。なかなか新製品の登場タイミングと放映時期が合わないのは残念なところ。一視聴者としては、やはりドラマでは最新機種を使っていてほしいものだ。

 さて、日本テレビ系火曜夜9時の「貧乏男子 ボンビーメン」は、正直がゆえに貧乏になってしまう主人公を中心に、借金を切り口にした人間模様を描くドラマ。ソフトバンクモバイルのWebサイトでは、なぜか主人公の小栗旬を除き、八嶋智人、山田優、ユースケサンタマリアらの使用モデルを掲載。もともとソフトバンクモバイルの端末にはシャープ製が多いせいか、ここでも「AQUOSケータイ 920SH」「THE PREMIUM 820SH」といったシャープ製が多く使われている。

 主人公の小山一美を演じる小栗旬は、820SHのスカイブルーと思われる端末を使っている。ただし、登場する端末は微妙に市販モデルとは異なっており、ディスプレイ側ケースの外側、フラットな面の右端に、濃い青色の帯が入っているのが特徴。音声通話、メール、そしてアラームとしてなど、ほぼ毎回必ずといっていいほど登場するが、Webサイトで情報を公開していない。これは、小栗が現在ソフトバンク向けには端末を供給していない、ソニー・エリクソン モバイルコミュニケーションズのCMに出演していることと無関係ではないだろう。

※初出時に、「市販モデルと微妙に変えてある点が不思議」と書いておりましたが、読者の方からご指摘をいただき、理由が判明しました。どうもありがとうございました

 準主役の山田優はパナソニック モバイルコミュニケーションズの「MIRROR 821P」を使用。紫色が鮮やかなミラーパープルを持っていて、劇中、小栗や八嶋らと連絡を取っている。特に彼女が中心のストーリーであった第2回放映では、“MIRROR”のペットネームどおり、背面のミラーパネルに自分の顔を写して物思いにふけるシーンや、そこからふっと思いついて小栗に電話をかけるときに、パナソニック モバイル製端末ならではのワンプッシュオープンボタンを使って本体を開くシーンが登場し、821Pの特徴を劇中で表現していたのが印象的だ。

 もう1つのソフトバンクモバイル提供ドラマは、TBS系金曜夜10時からの「エジソンの母」。エジソンの幼少時代を思わせるような、奇想天外な発想・行動で周りの人間を驚かせる少年と、その担任教師を中心にした物語。主人公が小学生であり、舞台が学校中心となっているため、残念ながらケータイの登場シーンは少ない。

 その中でも注目なのが、主人公の少年の担任役である伊東美咲。ソフトバンクモバイルのWebサイトでは一部配役の使用ケータイを紹介しているが、彼女はその中に入っていない。というのも、彼女はずばりauの日立製作所製端末「Woooケータイ W53H」のCMキャラクターであり、劇中ではW53Hと思われる端末を使っている。ただし、番組スポンサーへの配慮か、ケータイの各部に細工を施し、W53Hとは微妙に違う外観に仕立ててある。ディスプレイ周囲にはW53Hにあった“HITACHI”や“Wooo”のロゴがなく、ディスプレイ側ケースの背面には、中央にミラー風の帯が入っている。

 このほか、女子児童の母親役の杉田かおるが「812SH」、学年主任役の松下由樹が「821P」を使っているシーンが登場した。また男性陣では、大学准教授役の谷原章介が「THE PREMIUM 820SH」、伊東美咲の補助教員役である細田よしひこが「911T」を使っていた。

過去にさかのぼるシーンでも見られるケータイへのこだわり

 最近のドラマは、時代設定や状況設定に細かな配慮がなされていることが多い。各俳優が持つケータイも例外ではなく、今クールのドラマの中でもそれぞれにこだわりが見られた。例えば、フジテレビ土曜夜11時台の「SP(エスピー)」では、ストーリーが現在から1年4カ月前のエピソードをメインに展開された回があった。現在のシーンでは、警護課のメンバーは全員「F904i」を使っているが、現在から1年4カ月前のシーンでは、主人公の上司役である堤真一が「F902iS」を使っていた。

 この「SP」の放映は2007年秋から2008年1月まで。その1年4カ月前というと、2006年夏ごろになる。ちょうどドコモの2006年夏モデルであるF902iSが発売されていた頃で、現実の世界と見事に状況が一致している。また、この1年4カ月前のシーンでは、堤真一扮するSPだけでなく、彼が警備している雑踏のエキストラ達が使っているケータイも、しっかりそのときのモデルになっていたのには敬服した。

 また、この「SP」の後番組である「ロス:タイム:ライフ」の第2節(第2回)は、舞台が現在から1年6カ月前という設定。そのため、この回の主人公(このドラマは1回ごとにストーリーが異なるオムニバス形式)を演じたNEWSの小山慶一郎が持つケータイは、ドコモの「N902iX HIGH-SPEED」。こちらも2006年夏モデルであり、現在から1年6カ月前だとすると、現実の世界の状況と一致する。

 また、同じ「ロス:タイム:ライフ」の第7節(第7回)の舞台は昭和63年という設定。この中で、常盤貴子演じる主人公に敵対するヤクザの事務所で使われていたのは、携帯電話機「TZ-802」と思われる端末。このTZ-802が登場したのは1987年(昭和62年)なので、こちらもまさに時代背景を正確に表現している。

PhotoPhotoPhoto 今クールでは、現在ではなく、過去にさかのぼったシーンでもケータイが使われるシーンがいくつかあった。上の写真はそこに登場した古い端末。左からF902iS、N902iX HIGH-SPEED、TZ-802

 現代より古い時代を再現するドラマでは、町の風景や車、家電製品といったものも、その時代に合わせた物を使用している。携帯電話機TZ-802が登場してから20年以上が経ち、ケータイにも歴史というものが積み重なってきた。それだけに、現在より昔を表現するドラマでは、ケータイにもそういった時代背景を表現する必要が生まれてきているのである。

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