2008年のテーマは“シンクロニシティ”――6枚のプレートが示す、“N”デザインのこれからCOLOR SESSION 2008

» 2008年04月10日 18時08分 公開
[ITmedia]

 東京・ビッグサイトで開催中のイベント「COLOR SESSION 2008」のNECブースに展示された6枚のプレート――。これが“N”のケータイデザインの新たな方向性を示している。

Photo 2008年の“N”ケータイの方向性を示す6枚のプレート。テーマは「シンクロニシティ」


 プレートにはそれぞれ、異なるデザイン処理が施されている。クリアなパネルの奥に模様が浮かび上がるもの、異なる柄を異なる奥行きで組み合わせたもの、メタリックな輝きを持つもの、革のような手触りを持つもの、ミラー表現とグラフィックを組み合わせたもの、新たな加色表現で色味の変化を表現したもの――といった具合だ。ケータイといえば、フォームファクターに注目が集まることが多いが、NEC モバイルターミナル事業本部 クリエイティブスタジオの由野まどか氏は「形だけではなく、色やグラフィックで表現できることも多い」と話す。「今後の新モデルには、このプレートのイメージを思い出すようなものがあるかもしれない」(同)。

 ブースで配布している資料によれば、2008年のNECケータイのコンセプトは「シンクロニシティ」(Synchronicity)。膨大な情報が駆けめぐり、さまざまな価値が生まれては形を変えていくネット社会にフィットしたケータイデザインを目指すという。NECがその答えの1つとして見出したのが“曖昧さ”だ。それは、異なるものが1つに融けあい、響き合うことで生まれる新しい“美”であるとし、曖昧で豊かな美しさを、色と素材、仕上げの三位一体で表現することを目指す。

“N”ケータイ、デザインの歴史

 ブースには、これまでの“N”ケータイのデザインの転換期に登場した端末も展示されている。2005年に登場した「N901iC」は、弧を描く美しいラインで人気を博した“アークラインケータイ”シリーズの1モデルで、アシンメトリーな背面デザインと、質感にこだわったテクスチャーを採用した端末。ユーザーが携帯電話に“新しい何か”を求め始めた時期と一致したことから、大ヒット端末となった。

Photo 左から「N901iC」「N703iD」「N705i」と「N705iμ」

 その後登場したのが、印刷の色表現の元になる4原色をボディカラーに採用した「N702iD」(2006年)と「N703iD」(2007年)。ヴィヴィッドな4色のカラーバリエーションで展開し、製品の色が持つパワーを生かしたメディア展開で注目を集めたのも記憶に新しい。「グラフィカルな雰囲気がそのまま製品になった。ビビッドな色の組み合わせが新しいチャレンジ」(由野氏)

 そして2008年には、素材の質感に目を向けた端末として「N705i」(amadanaケータイ)と「N705iμ」が発売された。この端末が登場した時期には、“携帯をファッションの一部としてとらえる”ことが普通になり、NECでは端末デザインに“素材を五感で楽しむ”要素を取り入れた。

 amadanaケータイではソファーや木などのインテリアが持つ質感を携帯に取り入れ、N705iμにはボディにステンレス素材を採用することで、“本物の持つ高級感”を携帯電話に反映させている。

 こうしたチャレンジを経てたどりついた「シンクロニシティ」というテーマを、NECはどうデザインに取り込むのか。今後の新モデルに注目したい。

Photo ブースには“N”ケータイが得意とするピンクの端末や、エコケータイも展示されていた

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年03月15日 更新
  1. Apple幹部が語る「iPhone 17e」投入の理由 「MacBook Neo」との連携も狙った“エコシステム総取り戦略”へ (2026年03月14日)
  2. 「iPhone 17e」と「iPhone 17」は何が違う? 3万円の価格差をスペックから検証する (2026年03月10日)
  3. 「iPhone 17e」を試して分かった“16eからの進化” ストレージ倍増と実質値下げで「10万円以下の決定版」に (2026年03月09日)
  4. 「iPhone 17e」は何が変わった? 「iPhone 16e」とスペックを比較する (2026年03月03日)
  5. ドコモのAndroidスマホの標準メッセージアプリが「Google メッセージ」に 「+メッセージ」はどうなるのか? (2026年03月14日)
  6. 「iPhone 17e」の価格が出そろう Appleと4キャリアで最安はどこ? 一括価格と実質負担額を比較 (2026年03月04日)
  7. 「iPad Air(M4)」実機レビュー 「もうProじゃなくてもいい」と思えた性能、だからこそ欲しかったFace ID (2026年03月09日)
  8. ドコモ3G終了が迫る 放置すると「自動解約」に FOMAユーザーが注意すべきこと (2026年03月14日)
  9. ソフトバンクが「今回もやる」とGalaxy S26を月額1円で販売――販売方法を早急に見直さないと撤退を迫られるメーカーも (2026年03月08日)
  10. キーボード付きスマホ「Titan 2 Elite」がUnihertzから登場 実機に触れて分かった“絶妙なサイズ感” (2026年03月09日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年