低額でPCメールの受信確認──ソフトバンク「ホワイトプラン+S!ベーシックパック」の活用短期集中企画 安価なソフトバンクケータイを使い倒す(2/2 ページ)

» 2008年04月14日 10時52分 公開
[小林哲雄,ITmedia]
前のページへ 1|2       

“格安スパボ一括”端末と組み合わせると「月額21円でケータイ維持」も可能

 ただし、新規契約の場合は月々の利用料金がタダ同然になる方法もある。一部の店舗では、端末を“格安の新スーパーボーナス一括払い”(格安スパボ一括)で販売しており、初期費用はそこそこかかるものの、比較的安い一括払い金額を払うだけで、2年間月々の利用料をほとんどあってないような価格に抑えられる。

 この方法は、新スーパーボーナスの一括払いで端末を購入すると、契約の翌々月から最大24回、スーパーボーナス特別割引だけが月々の利用料から引かれることを利用する。格安の新スーパーボーナス一括払いでは、端末価格が1万円前後の非常に安い値段に設定されており、最初に端末代金を一括で払うだけで、毎月スーパーボーナス特別割引が適用される。

 格安スパボ一括は、一部の代理店が販売施策の一環として独自に行っているもの、という位置づけなので、いつでもどこでもこの方法で買えるわけではないが、人気のない機種や古い機種でときどき実施されている。端末代金を上回るスーパーボーナス特別割引があることと、最初に端末代金を支払っているので、月々の基本料金から特別割引の値引きが受けられ、携帯電話とは思えない維持費で利用できること、そして解約時の違約金がないことがミソ。これをうまく活用すると、前述の“安価なPCメール確認環境”が容易に構築できるわけだ。

 実は、筆者が現在使っている「814T」も、この“格安スパボ一括”で購入した。この機種には、購入時点で1280円/月の特別割引が設定されていた。ホワイトプランとS!ベーシックパックだけを契約した場合、本来の月々の支払額は980円+315円+ユニバーサルサービス料の6円で1301円/月となる。ところが特別割引が最大1280円まで受けられるので、実際の支払額は月々21円となるのだ(ユニバーサルサービス料は特別割引の対象にならないので、ホワイトプランのみでも6円の支払いは必要になる)。

 筆者の814Tは、2月末に店頭価格1万4800円で購入した。契約時に事務手数料が2835円かかったほか、2月の3日分の日割り基本料金207円、それに2カ月目の通常料金(1301円)を支払ったが、その後は、24カ月の間月々21円でメールの確認ができ、ソフトバンクケータイへの1時から21時までの通話がし放題という環境が手に入った。実質的に店頭価格+事務手数料+2か月分の基本料金で2年間使えるため、この814Tの場合、7カ月以上使うならプリモバイルのセットを買うより割安になると考えることもできる。

 無論、これはあくまでも理論上の話で、現実的には基本料金のほかに通話料金やパケット通信料が必要になる。しかも格安スパボ一括は不人気機種の在庫処分である場合が多く、最新機種がこの方式で購入できることはまずない。また、中には店頭価格が安くても、特別割引額が低い、あるいはないという機種もあるので、購入前にはしっかり確認しておきたい。

 ただ格安スパボ一括で購入した端末は、プリモバイルとは異なり、必要とあらばいつでもYahoo!ケータイが使える。このため、PC向けのWebメールサービスなどもその気になれば利用できていまう点はメリットでもありデメリットでもある(筆者がおびえる“パケ死”の可能性がある)。

おまけ:定額・低額決済狙いにも便利な格安スパボ一括

 格安スパボ一括の話が出たのでついでに触れておくが、低額・定額決済を狙う人にも格安スパボ一括はオススメだ。例えばみずほマイレージクラブの特典を得るための条件の一つに「みずほマイレージクラブカード(クレジットカード)でのお買い物」がある(みずほマイレージクラブカード参考リンク)。格安スパボ一括で契約した回線の料金の支払いをみずほマイレージクラブカードで行なうと、ATM手数料優遇、振り込み手数料優遇などの特典が2年間無理なく得られる。また、VIEWカードでWeb明細ポイントサービスを利用すると、カードご利用明細書が毎月発行されることになるので、毎月20ポイント、20カ月で400ポイント(Suica 1000円相当)が得られる(VIEWカード参考リンク)。


初期費用を抑えるなら、中古端末+SIMのみ契約という手も

 格安スパボ一括はいつ買えるか分からない。また、プリモバイルではソフトバンクモバイル端末間が1時から21時まで通話無料という特典が使えない。でも同じ端末を割賦販売で買うのは、2年も利用するか分からないので不安、という場合、ソフトバンクモバイルの3G端末を「どこか」で手に入れて、これにホワイトプラン+S!ベーシックパックのみのSIMだけを契約するという手もある。

 端末を持ち込めば、SIMだけで回線契約を行うことが可能だ。この方法を使うと、事務手数料2825円+月々1301円で上記の手法が使え、端末代金を払う必要がないため、いつでも解約できる。

 問題は端末をどこでどうやって手に入れるか、その端末はきちんと動くのか、といった点だ。以前ならば、白ロム端末がYahoo!オークションで比較的多く流通していたが、Yahoo!はソフトバンクモバイルからの要請を受け入れ、Yahoo!オークションでは発売から6カ月未満の新機種の出品が禁止されたため、新しい機種は入手できない。また、受け渡しも代引きのみになっている。

 さらに、意外に中古端末の相場が高く、“お買い得”な端末を得るためには少々時間がかかる。時間をかければ掘り出し物に巡り会える可能性もあるが、中古品にともなうトラブルが発生するリスクを考えるとあまりお勧めできない。ただし、知り合いに機種変を考えているソフトバンクモバイルユーザーがいるなら、古い端末を譲ってもらうという手があるだろう。

自網用S!ベーシックパックは活用不可能に

 このほか、S!ベーシックパックを使わないでメールの着信を確認する方法がかつてはあったのだが、今は使えなくなってしまった。

 ホワイトプランには、ソフトバンクケータイ間の1時から21時までの通話とすべてのメールが無料になるという特典があり、S!ベーシックパックを契約しなくても、ソフトバンクケータイ間のS!メールの送受信は無料で行える。そこで、ソフトバンク間限定でS!メールの送受信を行うための、俗に「自網用S!ベーシックパック」と呼ばれる、ホワイトプランのみを契約しているユーザー向けのS!ベーシックパックがある。

 この自網用S!ベーシックパック、かつてはソフトバンクのネットワーク外から届くメールなども確認できたのだが、現在は受信できず、外部から自網用S!ベーシックパックのメールアドレスあてに届いたメールには、エラーメールが返されるようになっている。


 ホワイトプランとS!ベーシックパックでも、メールを全文受信しなければ、そこそこPCメールの受信確認には使えることが分かった。ある程度の期間利用すれば、プリモバイルよりもランニングコストは安くなるので、始めから長期間使うつもりなら、ポストペイド方式で契約するのもアリだろう。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2025年12月06日 更新
  1. 飲食店でのスマホ注文に物議、LINEの連携必須に批判も 「客のリソースにただ乗りしないでほしい」 (2025年12月04日)
  2. NHK受信料の“督促強化”に不満や疑問の声 「訪問時のマナーは担当者に指導」と広報 (2025年12月05日)
  3. 「スマホ新法」施行前にKDDIが“重要案内” 「Webブラウザ」と「検索」選択の具体手順を公開 (2025年12月04日)
  4. 三つ折りスマホ「Galaxy Z TriFold」の実機を触ってみた 開けば10型タブレット、価格は約38万円 (2025年12月04日)
  5. 「楽天ポイント」と「楽天キャッシュ」は何が違う? 使い分けのポイントを解説 (2025年12月03日)
  6. 楽天ペイと楽天ポイントのキャンペーンまとめ【12月3日最新版】 1万〜3万ポイント還元のお得な施策あり (2025年12月03日)
  7. 楽天の2年間データ使い放題「バラマキ端末」を入手――楽天モバイル、年内1000万契約達成は確実か (2025年11月30日)
  8. ドコモが「dアカウント」のパスワードレス認証を「パスキー」に統一 2026年5月めどに (2025年12月05日)
  9. NHK ONE、簡単には「閉じられないメッセージ」表示へ 目的は“NHK受信料”の徴収 なぜ強引な仕様に? (2025年11月12日)
  10. 鉛筆デザインのiPad用スタイラスペン「Nelna Pencil」発売 物理ボタンに9機能を設定可能 (2025年12月03日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー