進む韓国モバイルインターネットのオープン化――「Hapticフォン」でフルブラウザを試す:韓国携帯事情(1/2 ページ)

» 2008年04月23日 15時44分 公開
[佐々木朋美,ITmedia]

 フルブラウザ搭載の携帯電話が発売され、SIMロックも解除できるようになるなど、韓国でも携帯電話サービスのオープン化が進んでいる。フルブラウザの利用を可能とする携帯電話としてSK Telecom(SKT)とKTFが、Samsung電子製の「Haptic」フォンを発表したところ、韓国では品薄になるほどの人気になっている。今回はそのHapticフォンに搭載されたフルブラウザを試してみた。

Hapticフォンの外観は

 “Hapticフォン”「SCH-W420/SPH-W4200」は、Haptic(触覚の)という名前どおり、触れる操作にこだわった携帯電話だ。3.2インチのワイドQVGAディスプレイはタッチパネルになっており、クリックやドラッグ&ドロップによって端末を操作する。操作を確実に行うため、触れるたびに軽い振動が起こる機構も内蔵されている。地上波DMB、200万画素カメラ、Bluetoothに対応しており、大きさは115(高さ)×55(幅)×12.4(厚さ)ミリ、重さは108グラムだ。

photophoto Hapticフォンの正面と背面。3.2インチディスプレイの上には、インカメラと照度センサがある。ディスプレイ下部には、発話/終話キーがクリアキーを挟むように配置されている(左)。背面には200万画素カメラを搭載(右)

photophoto 右側面には上から、タッチパネル機能の無効/有効を切り替えるロックキー、音楽を聴きながらメッセージを送るといった作業が出来るマルチタスクキー、カメラ/テレビ電話キーがある(左)。左側面には、ヘッドフォン端子/充電端子、通話音量を調節するボリュームキーがある(右)

photo 本体上面に電源キーを配置。左側に地上波DMB用アンテナが収納されている。右端にはストラップホールがある

 ディスプレイはメニュー画面とウィジェット画面の2種類があり、これらを切り替えて使う。待受画面の下に出ているメニューアイコンを押すと、回転ドアがひっくり返るようなアニメーションとともに切り替わる。さらに、画面の上下にはよく使うアプリのアイコンが並んでいる。

 ウィジェット画面では、画面横にウィジェットメニューがあり、自分がよく使うメニューを選択して登録しておける。アイコンは、画面上の好きな位置に配置可能だ。

photophotophoto メニュー画面。カメラやゲーム、辞書、環境設定など、携帯電話と同様の構成(左)。携帯電話上部にもメニューアイコンがある。左からマナーモード(バイブレーション)設定と解除、SMSメニュー表示、相手の名前を言って電話をかける音声認識機能、パスワード設定、Bluetooth(中)。ウィジェット画面。画面左横にあるウィジェットメニューは、表示と非表示が選択できる。ここにあるアイコンをただクリックしてもアプリは起動せず、画面上にドラッグすることで起動する。写真の画面に出ているのは、よく連絡する3人分の住所録、地下鉄路線図、メール(右)

直感的で楽しい操作にこだわった携帯電話

photo アドレス帳の一覧を表示し、それをスタイラスペンでスクロールしているところ。ルーレットを回す時のように、最初は速く次第に遅くなっていく感覚が、本物のリストをめくっているようだ

 Hapticフォンには物理的なダイヤルキーがなく、ほとんどの操作をタッチパネルで行う。基本的には、スタイラスペンでディスプレイをタッチする方式で、ペンが触れるたびに軽い振動が感じられる。こういった点は多くのスマートフォンと同じなのだが、Hapticフォンではより直感的で楽しい操作にこだわっているようだ。

 例えばアドレス帳の一覧リストを見る場合、リスト上でペンを上下にさっと動かすとリストが上下にスクロールする。ペンが触れる時間が長いとクリックしたことになるので、力加減が重要だ。またアイコンのドラッグ&ドロップは、PC感覚で直感的な操作ができるので、非常に便利だ。

 効果音と振動だけでここまで表現できるか、と驚く機能もある。例えばアラーム時間を設定する際、ダイヤル型のアイコンが出てくるのだが、ペンでダイヤルを回すと「カチカチ……」という音とともに振動が起こる。ペンを離すとダイヤルは自動的に元の位置に戻る。まるで本当にダイヤルを回しているような感覚が味わえるのだ。

photophoto ウィジェットにあるアイコンの中で、とくによく使うものを画面上に出したり、あるいは再度ウィジェットに戻す操作。ドラッグ&ドロップで直感的にできる

photophoto アラーム時間設定の画面。画面上のダイヤルを回して、時間を調節する(左)。タッチ音、着信音、メッセージ到着音、警告やお知らせ音などの音量を調節しているところ(右)

photo 写真アルバムを見ている際、端末を傾けると、その傾きに沿って写真が流れるように移動する
photo サイコロを回すゲーム。携帯電話自体を振ると振動が伝わり、まるで携帯の中にサイコロが入っているような感覚になる

 こうした使っていて楽しいと感じられる機能が、随所に散りばめられているのがHapticフォンの特徴だ。写真アルバムを見ている際も、端末を傾けるとその傾きに沿って写真が流れるように移動する。まるでボールが坂道を転げ落ちるように次第に加速度をつけて流れ、最後の写真まで落ちるとトンと壁にぶつかる振動が起こり流れも止まる。

 またゲームの中にサイコロを振るゲームがある。ここでは携帯電話自体を振るとそれに合わせてサイコロも転がるという仕組み。「カラカラ……」という音とともに、サイコロがぶつかり合う振動が起こると、本当にサイコロが入った小箱を振っているかのような感覚だ。

 文字入力の方法もさまざまだ。韓国では携帯電話のボタンによるハングルの入力方法がメーカーごとに異なる。例えばMotorolaからSamsung電子の携帯に変えると、最初に苦労するのが文字の入力方法というわけだ。しかしHapticでは異なる入力方法に対応するので、他メーカーからの乗り換えの際に便利だ。

photophoto ダイヤルキーを表示し、一般の携帯電話と同じように入力する方法。Samsung携帯を使い続けている人には便利(左)。ハングル/数字/英語という3種類の入力ボックスが分かれており、そこから1文字ずつ入力する方法(右)

ハングルや数字などの入力ボックスの区切りがなく、連続している形。文字の直接入力に慣れて、ハングルや英語を正確に入力できるようになれば、この方法でも問題ない(左)。入力ボックスなどなしに、画面全体が入力画面になる。手書き入力も使える(右)
       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年11月07日 更新
  1. ドコモの通信障害が「復旧」 原因は「5G SA契約者を収容する交換機における輻輳」 (2026年11月06日)
  2. 12月から変わるahamoの新料金を検証 165円値上げでも“実質値下げ”になる人は? 他社とも比較 (2026年11月04日)
  3. 「iPad mini」きょう発売 シリーズ初の防水と有機EL 「iPhone Duo」との価格差、誰向けか【まとめ】 (2026年11月06日)
  4. 楽天モバイル網から「KDDI網への流入トラフィックが大きく減少」と松田社長 ローミングの現状に言及 (2026年11月06日)
  5. 情報漏えいの「おわびメール」が毎日届いてうんざり……漏れた情報別に“最低限やること”をまとめた (2026年11月04日)
  6. 【復旧】ドコモ通信障害の対象範囲を特定――「5G SA」契約が対象、4G設定への切り替えで回避も (2026年11月05日)
  7. ドコモ、不正アクセスで最大約30万件の個人情報流出 オンラインサービス復旧のめど立たず (2026年11月05日)
  8. 「推し活疲れ」の原因はスマホ? 月1万円超の出費、睡眠を削る人も 推しとの“ちょうどいい距離”を考える (2026年11月06日)
  9. Suicaのキャンペーンまとめ【11月6日最新版】 teppayで20〜35%還元、1万JRE POINT還元も (2026年11月06日)
  10. NTTドコモが「不正アクセス事案」「5G SAの通信障害」について説明 不正アクセスでは「見舞金」の支払いも検討 (2026年11月06日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー