第1回 パケット定額でオープンなインターネットを楽しみ放題――ノキアの「X02NK」がやってきた「X02NK」ロードテスト

» 2008年04月25日 23時30分 公開
[坪山博貴,ITmedia]

 4月25日。ソフトバンクモバイルのノキア製端末「X02NK」が店頭に並んだ。この端末は、Nokiaが「N95」という製品名の自社ブランド端末として2007年春から販売している端末。それからおよそ1年、晴れてX02NKとして日本のユーザーの元にやってきたわけだ。

 キャリアブランドの端末ということでSIMロックはかかっているが、月額最大9800円のパケット定額プラン「パケットし放題」のPCサイトダイレクトに対応し、S!メールもMMSとして利用できる。

 N95の海外モデルの価格は今でもおおむね(日本円換算で)8万円前後(日本語仕様ではない、輸入モデル)なので、新スーパーボーナス非加入で5万5650円(ソフトバンクのオンラインショップの場合)という価格は、けっこうリーズナブルではないだろうか。ちなみに、新スーパーボーナスを適用して購入すると5万5200円(一括払いのみ)で、月800円のスーパーボーナス特別割引が24回適用されるため、実質の総支払い額は3万6400円になる計算だ。

Photo 他の端末とサイズを比較してみた。左はドコモの人気モデル「P905i」との比較。X02NKは少々横幅はあるが、ほぼ特別大きくはないことが分かる。左はX01HT、Nokia E61と比べてみたところ

 すでにN95をバリバリ使いこなしている先人の方々から見れば、後継モデルの「N96」も発表済みであることから、“何をいまさら”といった感もあるかもしれないが、ベースモデルの発売から1年を経ても、国内メーカー端末にはない多彩な魅力を持つ端末であることには変わりない。おサイフケータイに対応していないとか、ワンセグを搭載していないとか、国内メーカー端末に見劣りする部分もあるが、「そんなの関係ね〜!」と叫びたくなるくらい、ワクワク感のある機能を備えている。国内メーカーの端末にはない雰囲気のデザインもまた、魅力的だ。

SkypeやYouTubeアプリの利用時にも、パケット定額は適用されるのか

Photo すでにいくつかのアクセスポイント(無線LAN含む)を追加した状態。アプリからは「Application Connect...」を利用する。これが定額でないとかなりつらい

 筆者がX02NKを手にして何より気になったのは、“パケットし放題”の「PCサイトダイレクト」が適用されるパケット定額。ソフトバンクモバイルのサイトを見ても「メール・ウェブし放題」としか表記されていないのだ。例えば、X02NKではSkypeを利用した音声通話や、YouTubeの動画を再生するアプリなどもあり、これらのアプリの利用時にパケット定額が適用されないと、ちょっと怖いことになる。

 ちなみにX02NKは設定済みのアクセスポイントとして内蔵ブラウザ専用の「Browser Connection」、S!メール用の「Mail Connection」に加え、アプリなどから利用する「Application Connection」が定義されている。この「Application Connection」を使用した場合、さらにどのアプリを使った場合でも定額なのかどうかが重要になるわけだ。

 ソフトバンクモバイルのサポートダイヤルに問い合わせたところ、この3つのアクセスポイントを利用する限り、どんなアプリを使っても定額が適用されるという回答を得た。念のためソフトバンクモバイルの広報にも確認したが、回答は同じ。パケットし放題の上限額は、昨今のパケット定額の料金を考えると決して安くはないのだが、X02NKの場合、それなりに使いでがあるのも事実。動画再生だろうがIP電話だろうが、とにかく定額料金内で利用できることだけは間違いないようだ。

 そんなわけで、さっそくYouTubeの動画を再生できるアプリや、Skypeの音声通話(コールアウトも)もできる「fring」などをインストールして動作を確認。公衆無線LANサービスに自動ログインしてくれるDeviceScapeも問題なく動作した。MP3も転送するだけで再生でき、BluetoothもEDRに対応していることから、ワイヤレスでも最大2.1Mbpsの速度で転送できる。

 PCサイトダイレクトの上限額まで使いつぶす覚悟はできたので、ガシガシ使っていこうと思う。

Photo YouTubeは、YouTubeから再生用アプリが提供されており、英語版で日本語は化けてしまうが、検索は問題なく日本語で利用できる。画質も悪くない

Photo Skypeでの音声通話もできる「Fring」。MSNメッセンジャーやGoogle Talkなども一括で利用できる、いわゆる「互換メッセンジャー」だ

(次回に続く)

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