NEC、ドコモ以外に参入へ 携帯が黒字化

» 2008年05月16日 00時00分 公開
[ITmedia]

 NECが5月15日発表した2008年3月期の連結決算は、携帯・PC事業やエレクトロンデバイス事業が営業黒字化し、営業利益は前期比124%増の1567億円となった。携帯電話端末事業は黒字化し、今期は台数拡大に向けてNTTドコモ以外の携帯電話事業者にも供給を計画している。

 事業縮小などの影響で売上高は0.8%減って4兆6171億円となったが、経常利益は持ち分法投資損益の改善などで586.6%増の1122億円、純利益は148.5%増の226億円。

 携帯電話やPCを含むモバイル/パーソナルソリューション事業の営業利益は前年度から576億改善し、232億円の黒字になった。海外の携帯電話事業の構造改革やコストダウンが奏功した。売上高は、事業縮小や欧州向け個人PC事業の売却などで9.5%減の921億円だった。

 半導体や電子部品など含むエレクトロンデバイス事業も黒字化。研究開発費の削減や減価償却費の減少で、営業利益は前年度から304億円改善して74億円に。売上高は3.5%減の8309億円だった。通信機器や周辺機器向け半導体、リチウムイオン二次電池、小型液晶ディスプレイなどの売り上げが減った。

 ネットワークシステムなどを含むIT/NWソリューション事業の売上高は3.9%増の2兆8662億円。営業利益は4.3%増の1606億円だった。

 今期の連結業績予想は、売上高が4兆8000億円(前期比4%増)、営業利益が1700億円(8%増)、経常利益が1350億円(20%増)、純利益が350億円(54%増)。NGN関連事業などを中心としたネットワークシステムや、モバイルターミナル分野の売上高が増加すると見込んでいる。

 携帯電話の前期の出荷実績は480万台。今期目標は700万台と、前期から大幅な拡大を見込む。このためNTTドコモ以外のキャリアへの参入を計画しており、同社は「KDDI(au)は今年度は計画はない」としており、NTTドコモと同じW-CDMA方式のソフトバンクモバイルが有力とみられる。

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