日本から北京へのフライト時間は約4時間。時差はマイナス1時間なので、北京に到着したら時刻設定を1時間前に戻そう。日本が午後3時なら北京は午後2時となる(※ローミングエリアに入ったら自動的に修正してくれる機種も多い)。飛行機を降りると、日本人に限らず多くの乗客が自分のケータイの電源を入れている姿を目にできるだろう。ケータイの国際ローミングサービスは、通信方式に互換がある海外では昔から提供されており、広く一般的に利用されているのだ。
通常は海外で自分のケータイの電源を入れればアンテナアイコンが表示され、すぐに使える状態になる。電波を自動的に拾わない場合、ドコモのFOMAやソフトバンク3Gユーザーは端末のネットワーク設定を確認してみよう。日本国内のみでケータイを利用している場合、ケータイのネットワークモードが「3G/W-CDMA」のままになっている場合があるためだ。前述したように、中国ではGSM方式で国際ローミングが利用できるため、ネットワーク設定を「GSMモード(あるいは「自動」や「オート」)」に変更する。
中国の首都 北京は、日本と同じように人々がケータイを使う姿は日常的。「中国だからケータイが使えるエリアは狭い?」といった心配は無用だ。北京市内のほぼ全域がケータイのエリア内になっており、よほどのところに行かない限り、使えないエリアはない。人民広場や故宮(紫禁城)などの観光地、王府井や西単などのショッピングエリアも、もちろん問題なく利用できる。
なお、国際ローミングは現地の通信回線を利用するため、現地通信事業者のサービスエリアがそのままローミングできるエリアとなる。現地で利用できる通信事業者のネットワークは以下のとおりだが、各社のサービスエリアはほとんど同じ。北京市内は全域がカバーされている。
現地で利用できる通信事業者 | |
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ドコモFOMA、ソフトバンク3G、auグローバルパスポートGSM | China Mobile、China Unicom(GSM) |
auグローバルパスポート CDMA | China Unicom(CDMA) |
北京市内を縦横に走る地下鉄では、2008年6月から全区間でケータイが利用できるようになるという。筆者が試した2008年5月現在は1号線と2号線の駅間で電波が入らなかったが、オリンピック開催時には問題なく利用できるようになっていることだろう。また、間もなく開通する空港鉄道やオリンピック会場支線は当初からケータイの利用が可能とのことだ。
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