北京市内でも中国移動の営業所やケータイショップなどでプリペイドSIMカードを購入できる。空港で買いそびれた場合などは、ショッピングの合間にでもケータイショップを探してみてはいかがだろうか。英語が通じそうにない場合は例えば、
と書いた紙を見せてみよう(“神州行”は中国移動のプリペイドSIMカードの商品名称)。値段は筆談でやりとりするのもよいが、買い物をするのだから簡単な観光会話集などを持参しておくのが無難であろう。
なお、現地のプリペイドSIMカードが使えるのはSIMロックフリーの端末だけだ。日本ではEMONSTER以外に、ノキア・ジャパンやHTCから数機種が発売されている。一方、NTTドコモやau、ソフトバンクモバイル端末はSIMロックがかけられているので、海外のSIMカードに入れ替えて使うことはできない。
ウィルコムの「X PLATE」は中国のPHS事業者である中国電信、中国網通が発行するPIMカードを入手し、それを装着することで現地の番号で利用できる。こちらは別途詳しく使用レポートを行う予定なので、後日参照願いたい。
なおウィルコムは、北京オリンピック期間に現地PIMカードのレンタルを予定しているとのことだ。
自分のケータイが海外でそのまま使えるのは便利なものである。海外にいてもそのまま日本と連絡が取り合えることは旅路での安心感にも大きくつながる。その一方で、海外滞在中は日本にいるとき以上にケータイの取り扱いには気をつける必要もある。
まず、ケータイを紛失してしまった場合は即座に利用の一時停止の手続きをしよう。万が一紛失し、現地で不正に利用されてしまった場合も、その料金は自分で払わなくてはならないからだ。現地で利用された場合は国際ローミングの料金となるため、通話先によっては数分で数千円単位の金額に上ることもある。
そのため、「自分の契約する通信事業者のカスタマーセンターの電話番号と自分の携帯電話番号」は別途手帳などにメモしておくことをおすすめする。蛇足だが、ケータイのアドレス帳に保存しても、そのものを紛失しまったらどうにもならない。メモはパスポートなどと一緒に保管しておくのもいいだろう。
そしてケータイの「使い方」も、いつもより気をつけたい。
日本のように「歩きながらメールをする」のは避けたほうがいい。ケータイだけに注意が行ってしまうので、スリなどから格好の餌食とみられてしまいかねない。さらに、信号無視してきた車と接触事故を起こすということもありうる。たとえ、日本人ばかりのツアーで日本語が常時通じるような環境にあっても「ここは日本ではない、海外である」という意識をたえず持っておくことで、海外でも安心して、便利にケータイを使うことができるだろう。
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