自転車で、知らない場所を走っていると、ときどき面白いものにでくわす。わたしは古い神社や庚申塔が好きなので、そういうものを見ると写真を撮りたくなる。そう、ケータイにはカメラも付いているのだ。
ちなみに、Run&Walkアプリは終了してしまうと記録もいったんそこで終わる。やはり帰宅後に走行ルートを見たときは、きちんとつながっていてほしいものだ。その点、SportioはKCP+採用機種なので、マルチタスク機能の「マルチプレイウインドウ」が使える。休憩中にメールをチェック、あるいは現在地付近の詳細地図確認、目的地へのルートを確認、そして前述のように写真を撮りたいと思ったら、[MULTI]キーからRun&Walkアプリを起動したままメールやカメラなどを起動できる。ちなみに、カメラとRun&Walkアプリの両方を起動しておけば、互いに切り替えながら使うこともできる。
おもしろいものを見つけたら止まってカメラで撮って、またRun&Walkに切り替えて走り出す──。これがなかなか楽しい。
これはそんな感じで撮った1枚。久しぶりにこの道路を走っていたら、車道の左端に“自転車走行レーン”ができていたので「これはいいね」と止まってカメラで撮ろうとした瞬間に、どこかのクルマがぐいっと自転車走行レーンに入ってきて停車した……という絵である。これがあるから自転車走行レーンなんていっても安心できなかったりするのだ……とほほ。
さて、このように撮った写真にも自動的にGPS情報が追加されているものと思っていたら、残念ながらできなかった。カメラ機能とRun&Walkは連動しておらず、写真へGPS情報を埋め込むにはカメラ機能からGPS情報を取得しなおす必要があった。裏でRun&Walkが現在地を把握してるのに……と思うとちょっとやりきれないが、仕方ないことなのだろうか。
このように休憩モードを活用しながら目的地についたら、Run&Walkを終了する。すると、自動的に走行データがサーバにアップされる。
この走行ログは、SportioでRun&Walk会員サイトにアクセスする以外に、PCでも同じように表示や管理が可能だ。それがRun&Walkの一番いいところだと思う。あらかじめPCサイト用のIDとパスワードを取得しておけば(無料)、そのアカウントでログイン可能。すると、さっきまで走ってたデータをPCでもすぐチェックできる。もちろん今まで走った軌跡も残っているので、いつどこを何キロくらい走ったかも分かる。
さらに、サービス開始当初はなかった機能が追加されてバージョンアップし続けている。その中で気に入ったのは「GPSログのダウンロード」機能だ。例えばKML(Keyhole Markup Language)形式で走行データをダウンロードすると、別途、Google Earthなどの対応ソフトでその軌跡を表示できる。
Run&Walkサイトの地図表示は走行ルートをやや大雑把に示すもので、どの道をどう走ったかといった詳細を確認するには向かない。そういうときは、走行ログをダウンロードしてGoogle Earthに貼り付けることで詳細の地図とともにチェックでき、Google Earth上にログを蓄積しておける。これはよい(もちろん細かいずれはたくさんあるが、それは仕方ない)。
このほか「panoramio」(http://www.panoramio.com/)というサービスもお勧めだ。ここに写真をアップロードして撮影位置を地図に追加すると、Google Earthと連動してその写真を自動的に貼り付けられる。さらにPanoramioに承認されると、その写真が一般に公開されるようになる(Google Mapで地図上に表示される写真がそうだ)。Panoramioを併用するとGoogle Earth上に自分の走行ルートと走りながら撮った写真の両方をいっぺんに見られる。自分がどこをどう走って、この写真はどこで撮ったかもGoogle Earthで楽しめるのである。
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