近未来のダイヤルキーやリモコンは「操作するキーだけ飛び出す」?──アルプス電気が参考展示CEATEC JAPAN 2008

» 2008年10月02日 21時39分 公開
[岩城俊介,ITmedia]

 電子部品メーカーのアルプス電気は、ケータイ用を含めたさまざまなデバイスを製造するメーカー。CEATEC JAPAN 2008では、近未来のケータイで採用されそうな部品デバイスを複数展示していた。

 まずは「ボタンが飛び出す入力モジュール」(参考展示)。必要に応じて、“押せるキーのみ”が凸状に変化する特徴を持ち、機器の操作に慣れていないユーザーを補助するとともに、意図しない誤操作も防ぐといったメリットが挙げられる。

photophoto 用途にあったレイアウトに応じてボタンが飛び出す仕組みの「ボタンが飛び出す入力モジュール」

 展示機は小型モーターによりキーの上下を制御する、主にテレビなどの家庭用リモコンを想定したサイズだったが、イオンの移動による体積膨張差で湾曲させる「イオン導電性高分子ゲルアクチュエーター」を用いる技術により、さらに小型化──例えば携帯のダイヤルキーなどにも採用できるかもしれないという話だ。

 あわせて展示されていた「ボタンの表示が変わる入力モジュール」と併用すると、押すキーのみ押せるようになる特徴を生かした「次はこのキーを押します」といった操作ナビゲート機能の実現もかなり容易になりそう。ドコモのらくらくホンシリーズに、光って次に押すキーを知らせる「光ガイド」という機能があるが、これにより、さらに“らくらく”になるのかもしれない。

photophoto “イオン導電性高分子ゲルアクチュエーター”により、小型・薄型化も想定する。昨年のCEATEC JAPAN 2007で「電子ペーパーによりキー表示を変える技術」が展示されていたが、小型化・薄型化の壁を解決すれば、この「ボタンの表示が変わる入力モジュール」でも同様のことができそうだ

 次は「グライドセンサ 2エリアサポートタイプ(静電容量方式)」。ポインティング/スクロール系とスイッチ、2エリア分の制御を1つのASIC(Application Specific Integrated Circuit:特定用途向けIC)で行える省スペース型のタッチセンサーとして展開し、ケータイをはじめとする両手で構えて操作するモバイル機器を主な用途に想定する。

 最近はディスプレイ全体がタッチパネルの端末も増えたが、そこまで特化しない機種や液晶の上に重ねるタッチセンサーにより表示画質の低下を望まない映像特化型機種などに対して、既存のダイヤルキーや十時キーに対するプラスαの操作性を追加できるとする。

photophoto 最近の携帯にはダイヤルキー“プラスα”の操作デバイスを搭載する例も増えた。「グライドセンサ 2エリアサポートタイプ」は、タッチパネル2エリア分の制御を1つのASICで行える省スペース性や搭載の容易性が特徴

photophoto
photophoto 携帯の薄型化に大きく寄与する、進化した小型カメラモジュール。「FPDM4シリーズ」(参考展示)はVCMアクチュエータを搭載する業界トップクラスの小型・薄型サイズと謳うAF付き320万画素カメラモジュール。本体サイズは8.5(幅)×8.5(高さ)×5.5(高さ)ミリ。3枚のレンズを内蔵し、F値は2.8。焦点範囲は10センチから無限大となっている(左下)。このほか、携帯のサブカメラ用を想定する5ミリ角/厚さ2.2ミリの薄型モジュールも展示(右下)
photophotophoto NEC製端末に搭載する“ニューロポインター”のような操作性を実現する「8方向入力デバイス」(左)。これ以上どこを小さくするのかもはや分からないが、microSD用などメモリカードスロットも薄型、小型化の開発を進めているという。SIM+microSDといったコンバインタイプのスロットもある(中、右)

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