次に注目なのが、カメラ機能の高解像度化だ。先に出たHaptic 2や、LG電子が「世界で200万台以上を販売した」という「Viewty」(ビューティ)など、500万画素カメラを搭載したケータイが人気だが、各メーカーは800万画素カメラを搭載する新作を公開している。
こうした技術競争をリードしているのは、やはりSamsung電子とLG電子だ。LG電子は800万画素カメラを搭載した、タッチパネル端末「LG-KC910 Renoir」(ルノアール)を発表した。これはViewtyの後続機だ。
カメラは800万画素で、独Schneider Kreuznachが認証したレンズを使用。ISO1600までの撮影感度とキセノンフラッシュの搭載で、暗い場所での撮影にも強い。また、画面にタッチすることでフォーカス調節や撮影ができる「タッチショット」、肌を乳白色に補正してくれる「ビューティショット」、背景画面を変えられる「アートショット」といった機能のほか、GPSも内蔵しており、撮影画像にはジオタグを追加できる。
またAV機能も充実しており、米Dolby Laboratories(ドルビーラボラトリーズ)が手がけたサウンド機能、DivX形式の動画も再生できるマルチメディアプレーヤーなども備える。すでに10月中旬から、欧州市場で販売している。
一方のSamsung電子は、800万画素カメラを持つ“INNOV8”(イノベイト)こと「i8510」を発売した。これもLG電子のLG-KC910と同様、カメラなどマルチメディア機能にこだわった端末だ。
カメラは、「既存のものより2倍明るい」(Samsung電子)というデュアルパワーLEDフラッシュ機能を搭載し、暗い場所でも明るい画像を撮影できるという。ユーザーの動きを感知し自動撮影する「オートパノラマショット」や、人物が瞬きしてしまった場合に自動で再撮影してくれる「ブリンクショット」といった機能も装備した。
DivX、H.264など多様な動画形式に対応し、デュアルスピーカーおよび高音質サウンドエンジンの「DNSe」(Digital Natural Sound Engine)を搭載するなど、AV機能も十分に楽しめる。
Samsung電子やLG電子は、今後も800万画素カメラ携帯を発表していく予定で、世界を舞台にしたカメラケータイの高画素・高画質競争が活発になりそうだ。
プログラマーを経た後、雑誌、ネットなどでITを中心に執筆するライターに転身。現在、韓国はソウルにて活動中で、韓国に関する記事も多々。弊誌「韓国携帯事情」だけでなく、IT以外にも経済や女性誌関連記事も執筆するほか翻訳も行っている。
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