富士通製の「F-03A」は、3.2インチのフルワイドVGA(480×864ピクセル)液晶を搭載したスライド型端末。ボディは丸みを帯びたラウンドフォルムデザインで、スライドを閉じた状態ではディスプレイのみが表に出ているフルスライド形状を採用している。同時に発表された「F-01A」と同じく、一部の機能ではディスプレイに直接触れて操作するタッチパネルにも対応。ドコモと富士通はフルスライド+タッチパネルで構成されるF-03Aを、“スライドタッチ”ケータイと呼んでいる。発売は2009年1月から3月の予定だ。
F-03Aの特徴といえるタッチユーザインタフェース(UI)が、スライドが閉じている状態で待受画面をタップすると現われる「タッチセレクター」だ。十字キーとソフトキーがディスプレイ上に表示されるため、スライドを閉じたままでも基本的な端末操作が行える。十字キーは三菱電機製端末に搭載されていたスピードセレクターのように回転でき、上下スクロール操作が快適に行えるという。そのほかにも、F-01Aと同じようにカメラ操作など一部の機能でタッチパネル操作が行える。
タッチ操作可能なF-03Aだが、iコンシェルやiガジェットなど、タッチパネルと組み合わせればより便利になる機能には対応しないなど、すべての面でタッチ操作ができるわけではない。説明員によれば「タッチ操作はあくまで補助的なUIで、スライドを閉じた状態や横画面での操作性を考慮したもの」だという。そのため、メインの操作はダイヤルキーを使うことを想定している。この点はF-01Aも同様だ。
そのF-03AはF-01Aと同じくPRIMEシリーズのため、対応する機能やサービスは充実している。カメラは顔検出AF付きの有効520万画素CMOSを搭載。ドコモの新サービスであるiコンシェルやiウィジェット、iアプリオンラインのほか、下り最大7.2MbpsのFOMAハイスピード、Bluetooth、ワンセグ、GPS、FeliCa、、ポケットU、WOLDWING(3G+GSM)、Music&Videoチャネルなどに対応。モーションセンサーを搭載しており、カロリーカウンター機能の搭載や、端末の傾きでワンセグやフルブラウザを操作することもできる。
なお、同時に発表されたF-01Aや「F-02A」「F-04A」といったほかの富士通端末と違い、防水性能は持っていない。また、指紋認証にも非対応だ。
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