ショートカットは、ショートカットメニューやデスクトップアイコンのほかに、“登録済みのショートカット”も存在する。
ケータイの十字キーやソフトキーには、「メール」「アドレス帳」「カメラ」「発着信履歴」など機能を示すアイコンが表示されており、メールキーを押すとメールメニューが起動する。これも一種のショートカットといえる。
さて、ここで着目したいのが、キーの“長押し”で呼び出せる機能だ。「SH-01A」の場合、メールキーを短押しするとメールメニューが起動するが、長押しすると、メールの新規作成画面が立ち上がる。このように、ケータイのキーは、短押しと長押しで異なる機能を割り当てている機種が多く、うまく使いこなせば操作を短縮できる。
十字キーやソフトキーには、呼び出せる機能を示すアイコンがあるので分かりやすいが、意外なショートカット機能が隠れていることが多いのが、ダイヤルキーだ。特に便利なのが、ショートカットメニューやデスクトップアイコンとの連動だ。
ドコモの富士通製端末の「セレクトメニュー」や、auのシャープ製端末のショートカットメニューなどに登録した機能は、ショートカットに登録した「番号」を待受時に長押しするだけで呼び出せる。またSH-01Aは、1〜3に登録したショートカットに限り、待受時にダイヤルキーの長押しだけで呼び出せる。
auのKCP+端末やソフトバンクモバイルのシャープ製、東芝製端末などは、待受時にダイヤルキーを長押しすると、[1]キーなら「あ」行のアドレス帳データが表示されるという具合に、連絡先の「時短検索」が可能だ。auのKCP+端末の中には、ダイヤルキーの長押しでBluetoothのオンとオフを切り替えられる機種が多い。ドコモのNECとパナソニック モバイル端末は、待受時に[5]キーを長押しするとバックライトが暗くなり、消費電力を抑えられる。
このように、十字キーやソフトキー、ダイヤルキーの長押しで呼び出せる機能は意外と多いので、確認しておくといいだろう。
「ショートカットに登録するのが面倒」「登録したいショートカットが多くて絞りきれない」という人は、一部機種で利用できる、メインメニューからダイヤルキーで機能を呼び出す方法をお勧めしたい。
例えばau端末には、「機能/設定」を短縮操作で呼び出せる「M番号」が割り当てられており、「Cyber-shotケータイ W61S」は「M3」で「画面表示」の設定画面を呼び出せる。これは待受時に決定キーでメニューを呼び出して[3]キーを押すと、「画面表示」を呼び出せるというもの。ここでさらに[1]キーを2回押すと待受画面の設定画面になる。つまり待受時に「決定キー」+「311」を入力すれば、待受画面の設定が可能になるというわけだ。
キーを押す回数はショートカットよりも多いが、M番号を覚えておけば、ショートカット登録せずに効率よく目当ての機能を呼び出せる。ただしW61Sで確認した限りでは、M番号に割り当てられているのは「機能/設定」内の項目のみ。「時計/スケジュール」「ツール」などに含まれる機能はM番号に割り当てられていないので、ショートカットメニューとうまく使い分けたい。
931SHの場合、auのM番号のような割り当てはないが、[1]キーで「メール」、[2]キーで「Yahoo!ケータイ」という具合に、メインメニューのアイコンの割り当て番号を押すと、各機能を呼び出せる。2階層以降もダイヤルキーと連動しており、例えば待受時に決定キー+「31」でS!アプリ一覧、決定キー+「22」でブックマーク一覧を呼び出せる。
ショートカットメニュー | デスクトップショートカット | キーの長押し | メインメニュー+ダイヤルキー | |
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対応機種 | 一部機種 | 一部機種 | ほぼすべての現行機種 | 一部機種 |
起動/設定時間 | 約2分(設定+起動) | 約2分(設定+起動) | 約2秒(起動) | 約2〜5秒(起動) |
料金 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
お役立ち度 | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ |
簡単操作度 | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★★★ | ★★★☆☆ |
自慢度 | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ |
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