「WILLCOM D4+MapFan Navii」は、どこまで“カーナビ”になるか(前編)(3/4 ページ)

» 2008年12月24日 18時23分 公開
[坪山博貴,ITmedia]

“カロナビ”譲り(?)の見やすい地図、周辺施設情報も充実

 では、実際に“カーナビ”としてどう動くだろう。

 地図は細い路地まで網羅する10メートルスケールまで拡大表示できる。高速道路や国道、主要都道府県道といった道がそれぞれ色分けされ、スケールに合わせて市町村名や主要施設の名称なども表示される。高速道路はインターチェンジの位置だけでなく、入路と出路の方向も区別できるよう表示される。

 50メートルスケールより拡大すると一方通行情報なども表示され、25メートルスケールと10メートルスケールは実際の道路の幅に合わせた表示になり、建物の形状や歩道の有無なども示される。普段は50〜200メートルスケールで、目的地に近づいたら25メートルスケールあたりに合わせると、細かい路地にある場所などへも迷わずたどれそうだ。

photophoto 10〜25メートルスケールは道路の幅なども反映され、歩道の有無も確認可能。25メートルスケールでは(地下鉄など)地下の駅や地下の路線、一方通行路などの情報も表示される
photophotophoto 200メートルスケールでも多くの道路が表示される。縮小スケールは、本来の目的であるナビゲーションに必要ない余計な情報を省くところなどがやはりカーナビらしい
photophoto 大まかにルートを確認する場合に用いる1キロ〜2キロスケール
photophoto 東京・丸の内付近で10メートルと25メートルスケールで表示。建物の名称はもちろん、その形状なども確認できる
photophoto 施設が多い都市部では、周辺施設のロゴ表示により地図が見にくくなる場合もある。このときは[ロゴ表示]ボタンでオン/オフを一発で切り替えられる

 オンデマンドVICSによる渋滞表示も、パイオニア製専用カーナビのそれに似た仕様で分かりやすい。情報提供されている路線に関しては渋滞情報とともに“順調”情報も表示でき、一般道と高速道路は色の濃淡で区別できるようになっている。なお、首都高速の一部区間のように一般道と重なるような場所は渋滞情報の表示も重なってしまうが、この点はさすがに専用カーナビでも似たようなものだ。

photophoto 左は順調表示なし、右は順調表示あり。順調表示を有効にしておくと、VICSで渋滞情報が提供されていない道と、実際に渋滞していない道を区別できる。この使用感は専用カーナビとまったく同じレベルだ。一般道は白縁、高速道路は青縁で表示され、色の濃淡でも区別が付くようになっている。「渋滞考慮ルート検索」機能もある
photo 50メートルスケールくらいまで拡大すると、一般道と高速道路の渋滞表示の区別もしやすくなる

 カーナビは周辺施設情報の表示も重要機能の一部。MapFan Naviiは、もちろんぬかりなく施設情報数だけでなく付加情報も充実する。商業施設や飲食店などは営業時間や電話番号、駐車場の有無など、コンビニエンスストアはATMの有無など。さらに一般駐車場は営業時間や料金なども確認できた。もちろんすべての施設情報にこれだけ詳しい情報があるわけではないが、この点は専用カーナビと比較しても見劣りはしないだろう。

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photophotophoto 周辺施設を「目的から探す」ときの画面。ジャンル、地域の順に絞り込んで一覧表示できる。ジャンルの1ページ目は、“よく検索するジャンル”を登録しておける。地図から「周辺を探す」機能もある。現在地周辺のみを検索するので、ジャンルをやや大まかにして手早く操作できるよう工夫されている。検索情報によっては、営業時間や駐車場の有無、ATMの有無といった、細かいが実利用においてはかなり役立ちそうな情報も登録されている

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