「WILLCOM D4+MapFan Navii」は、どこまで“カーナビ”になるか(前編)(1/4 ページ)

» 2008年12月24日 18時23分 公開
[坪山博貴,ITmedia]
photo WILLCOM D4+MapFan Naviiで、本格PCカーナビに

 Ultra Mobileこと「WILLCOM D4」を本格カーナビに──。WILLCOM D4向けに最適化されたPCカーナビソフト「MapFan Navii」(インクリメントP製)が発売された。従来から地図ソフトにカーナビ機能を付加したような製品は多くあったが、MapFan Naviiは最初からカーナビとしての使用を前提にした数少ないアプリケーションだ。開発と販売、サポートはインクリメントPが行い、ウィルコムのWILLCOM D4用標準オプションとして展開する。

 インクリメントPはパイオニアの子会社としてパイオニア製カーナビ向けに地図データの提供を行うことで知られ、PCソフトやWebサービスの「MapFan」(関連サイト参照)も定番地図サービスの1つである。特にカー用品におけるパイオニア製カーナビは広く認知されているが、その理由として地図情報量の豊富さや見やすさを挙げる人は多い。そのインクリメントPが開発したカーナビソフトとなると、期待度は高まる。

 製品はソフトウェア単体の「MapFan Navii for WILLCOM D4」と、アイ・オー・データ機器製GPSユニット「UMGPS」をセットにした「MapFan Navii for WILLCOM D4 カーナビ・パック」の2種類を用意する。前者はウィルコムの直販サイト“ウィルコムストア”(関連サイト参照)で、後者はウィルコムストアに加え、ウィルコムプラザやウィルコムカウンターなどウィルコム製品を扱う家電量販店でも販売される。ウィルコムストアでの販売価格は前者が1万3800円、後者が2万4800円前後となる。

 なお、UMGPSの店頭実売価格は1万円前後(2008年12月現在)だが、MapFan NaviiソフトのセットパックはUSBフレキシブル変換コネクタ(アイ・オー・データ機器「USB2-C2」)やMicro USB変換アダプタも含むので、少しお得かもしれない。ちなみにGPSユニットは、Advanced/W-ZERO3[es]やW-ZERO3[es]向けに販売されている「USBGPS2/WS」も使用できる(動作確認済み機器となっている)ようだ。

photophoto GPSユニットも付属する「MapFan Navii for WILLCOM D4 カーナビ・パック」は2万4800円(ウィルコムストアの場合 以下同)、「MapFan Navii for WILLCOM D4」ソフト単体は1万3800円

 このほか、車載用途で使用するなら本体固定用のマウンタや電源の確保も必要。ウィルコムストアでは、サンワサプライ製WILLCOM D4対応車載マウンタ「CAR-HLD1BK」(1980円)、多摩電子工業製DC/ACインバータ 「T-712」(120ワット出力/3480円)が紹介されている。CAR-HLD1BKはエアコンの吹き出し口に設置するタイプのマウンタ、T-712はクルマのシガーソケットライターソケットのDC12ボルトを家庭用のAC100ボルトに変換する機器である。

photophoto サンワサプライ製車載マウンタ「CAR-HLD1BK」にWILLCOM D4を設置。CAR-HLD1BKはホルダの幅が約220ミリまで広がり、WILLCOM D4はもちろんそれより幅のある端末も保持できそう。ホルダは左右から押し込むと幅が固定され、簡単に端末を固定できる。幅を広げる時は片回転型のダイヤルを使う仕組み。なお、標準ACアダプタのストレートプラグがぴょこんと出るのが大変目障りである。サードパーティ製のD4対応DCアダプタが出るとしたら、L字型プラグ仕様でお願いしたいところ
photophoto 今回は都合により適当なDC/ACインバータを使い、車内で電源を確保(左)。固定は、マウンタのフック2つをエアコンルーバーに引っかけて下部の可動スタンドで重さを支えるような仕様。(吹き出し口のデザインはクルマによってさまざまだが)三菱自動車「i(アイ)」では走行中がずれてしまうといったトラブルはなかった。下部を支えるホルダーもUSBケーブルには干渉しないようになっている(右)
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