「WILLCOM D4+MapFan Navii」は、どこまで“カーナビ”になるか(前編)(2/4 ページ)

» 2008年12月24日 18時23分 公開
[坪山博貴,ITmedia]

地図データはすべてHDDにインストール

photo 100メートルスケールで地図を表示。画面上のボタンはタッチ操作で確実に操作できるサイズで、地図上の文字もダッシュボード付近に設置した5インチのワイドディスプレイで難なく視認できる。ちなみに画面の配色は、明るい配色の昼用と暗めの配色の夜用を用意し、時間帯で自動で切り替わる(どちらかに固定することも可能)

 MapFan Naviiは地図データや地点情報など、データのすべてを本体のHDDにインストールして利用する。インストールには約3.7Gバイトの空き容量を必要とする。せっかくWILLCOM D4には通信機能があるのにと思うところはあるが、本体に基本データをすべてインストールすることで地図表示や地点情報検索などの高速な操作性が期待できるうえ、ウィルコムの通信エリア外でも利用できる(逆に、できなければならない)。“カーナビ”であるからこの仕様にしたのだろう。ちなみにウィルコムの通信機能はオンデマンドVICSの取得やインターネット経由の周辺詳細情報の検索などで用いる。

 ちなみに、インストール後に1回実行する必要があるプロダクトキーの登録はウィルコム回線経由でのみ可能。地図データをすべてインストールするので、通信(W-SIM)なしでも一応は利用できる。ただ、オンデマンドVICSなど、便利機能の一部をウィルコム公式コンテンツとして展開(通信費などとともにウィルコムから請求)するため、原則として利用には契約中のW-SIMを装着しておくになるだろう。

 MapFan Naviiの特徴は、よくも悪くもWILLCOM D4に最適化されている点だと思う。

 ソフトの動作環境は基本的にWindows Vista搭載のPCであればよさそうだが、画面デザインはWILLCOM D4の「1024×600ピクセルの5インチタッチパネルディスプレイ」で利用するのに最適化されている。仮に、10インチほどのディスプレイを備えるモバイルPCなどで動作させたとしても、フォントやボタンが大きすぎるといった理由で、ちぐはぐな印象に感じてしまうだろう。

 基本操作はほぼタッチ操作で行える。地図はタップした部分が中央に移り、画面に触れたまま指を動かすと地図をスクロールできる。一応本体キーボードの方向キーでもスクロールできるが、間違いなくタッチ操作の方が快適だ。地図の拡大/縮小は画面の左端にある(普段は隠れているが、画面をタップすると左端から現れる)大きな「+」と「ー」のボタンにタップして行う。表示の切り替えはかなり高速で、タップし続ける連続操作が可能だ。

photophoto カーナビの基本メニュー(左)と検索結果の一覧の画面(右)。UIは、WILLCOM D4の画面に直接タッチして操作することを意識したつくりになっている

 ナビゲーション画面にはこのほかに、カーナビとして利用頻度が高い機能を呼び出すためのボタンとメニューボタン、地点ロゴマークのオン/オフ、オンデマンドVICSの即時取得用ボタンなどを配置する。最下段のボタンはコンパスマークをタップすると表示され、一部のボタンはスクロールなどの操作時に、画面が広く使えるよう一時的に消えるといった動きの工夫がある。

photophoto 最下段のボタンを隠し、地図をより広く表示できる(左)。地図スクロール時などは左端のボタンも一時的に隠れ、左右方向にも広く地図を表示する(右)

 目的地の設定や周辺施設は、都道府県や市町村、ジャンルで絞り込む方法以外に、携帯のダイヤルキーのようなソフトウェアキーボード入力でも検索できる。もちろん文字入力は本体のキーボードも使えるが、車載においてはタッチ操作のほうが確実。検索は読みがな(ひらがな)だけで行えるので、複雑になりがちな漢字変換操作は必要ない。ちなみにタッチ操作の文字入力はキーを連打するようにタッチしても取りこぼしがほとんどなかったので、画面の入力内容を逐次確認せずに入力していける点がよい。この部分の挙動は地図の拡大/縮小ボタンとは逆の反応になっており、実際の使い勝手を考慮し、よく考えられていると感じた部分だ。

photophoto 住所から目的地を検索。都道府県や市町村などの選択はもちろん、丁目や番地の入力も一覧からタッチ操作で選択できる
photophoto フリーワード検索も可能。文字の入力は携帯のダイヤルキー入力とほぼ同様のトグル入力スタイル。読みだけで検索できるので、漢字変換は必要ない

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