DACとビットワレットがLLPを設立する狙い

» 2008年12月25日 14時23分 公開
[吉岡綾乃,Business Media 誠]

 デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム(DAC)とビットワレットは12月24日、Edyを中心としたマーケティング事業を行う、LLP(Limited Liability Partnership、有限責任事業組合)を設立すると発表した。登記申請日は12月16日。

Edyパラダイス

 両社は11月より、ポイントをためるとEdyに換えられるアフィリエイトサイト「Edyパラダイス」(参照リンク)を運営している。今回設立するLLPの主な事業内容は、インターネット、電子メール、電子マネーを利用した広告・マーケティング活動を企画、運営、コンサルティングすることとなっている。具体的には、Edyユーザーを対象とするメール広告事業、ユーザーへEdyを還元するなどのインセンティブを利用した広告事業、Edyを利用したサンプリング事業、EdyユーザーがEdy加盟店を利用した履歴に基づく行動ターゲティング広告事業など、Edyを中心とするマーケティング事業を展開していくという。

 EdyはFeliCaを利用した電子マネーとしては最古参であり、累計発行数、加盟店数共に最大だ。電子マネーを導入する加盟店にとっては、運営母体が電子マネー事業“のみ”を行うビットワレットであることは、自社から見て競合関係になりにくい。ビットワレットが中立的な立場であることはEdy加盟店を増やす後押しになった半面、Suica(JR東日本)、nanaco(セブン&アイ)、WAON(イオン)といった、自社の販売店網の中で利用可能店舗を増やしていった交通系・流通系電子マネーに比べると、マーケティング利用の面で遅れていた点は否めない。

 ビットワレットでは今回のLLP設立について「決済だけにとどまらず、Edyを広告や販促分野で利用していく方法を追求することが目的」とコメントしている。DACは博報堂とアサツーディ・ケイ、アイアンドエス・ビービーディオー、読売広告社、東急エージェンシー、大広、日本経済社などが出資する広告会社連合で、インターネットメディアのレップ事業を行う企業だ。DACと組むことにより、ビットワレットはネットやメール広告をからめたEdyのマーケティング利用をより広く進めることを目指すものとみられる。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年07月03日 更新
  1. PayPay、他社クレカを「完全排除」せず 使うには“利用券”が必要に (2026年07月01日)
  2. 「メイドインジャパンでは飯が食えない」現実に挑む CIOが“国産充電器プロジェクト”始動、2026年秋に第1弾発売へ (2026年07月01日)
  3. 「モバイルSuica」復旧後も続く混乱…「物理カード最強説」再浮上 今さら聞けない自衛策を解説 (2026年07月02日)
  4. au PAYとPontaのキャンペーンまとめ【7月2日最新版】 Pontaポイントをお得にゲット (2026年07月02日)
  5. ソフトバンクが「今回もやる」とGalaxy S26を月額1円で販売――販売方法を早急に見直さないと撤退を迫られるメーカーも (2026年03月08日)
  6. なぜ? 「PayPay改悪」といまネットで騒がれている理由 ユーザーがすべき対策を解説 (2026年06月05日)
  7. LINEとPayPayがアカウント連携、今夏から トーク上で送金、ポイントも統合 (2026年07月02日)
  8. d払い、dポイントのキャンペーンまとめ【7月1日最新版】 最大1万〜3万ポイント還元がめじろ押し (2026年07月01日)
  9. シャープが衛星通信サービスに参入、「2027年の5G NTN標準化でビッグバンが起こる」 AQUOSの小型化技術を生かして端末開発も (2026年07月02日)
  10. 5G向け26GHz帯の「電波オークション」の結果が判明 「全国枠」はドコモが62.88億円で落札 「地域枠」はJTOWERとハイテクインターが落札 (2026年06月30日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー