携帯の購入方法が変わり「高くなり、買うのも面倒」と思ってしまうこと、それに応じて携帯の購買需要が冷え気味であること。そして景気そのものも冷えていること。番号ポータビリティ制度が始まった2006年、その勢いが継続していた2007年とは異なり、2008年の携帯業界は“負”な話題が多かった気もするが、それでもたくさん新機種が登場した。
2008年は、パナソニック モバイルコミュニケーションズ製の「P905i」と「P905iTV」を普段使い用ケータイとして長く使用した。
P905iはフルワイドVGA(480×854ピクセル)の3インチディスプレイ、ワンセグ、Bluetooth、おサイフケータイ、横向きプレイ可能な大作ゲームプリインストール(リッジレーサーズモバイル)といった特徴とともに、ディスプレイが横に開く“Wオープンスタイル”と呼ぶギミックを採用したドコモの2007年冬モデルだ。
2008年のケータイはワンセグの搭載がもはや当たり前になり、特にハイエンドモデルは高解像度ディスプレイやおサイフケータイなども含めて横並びで“ほぼ全部入り”。そういった意味で、“このままで特に不満ありません。新機種もそれほどうらやましくありません”という気分が長く続いた。これ、いいことなのか悪いことなのかよくわからない(もちろんドコモの“P”端末に限れば、横UIをきちんと備えた「P906i」、キー表示の向きが切り替わる新ギミックを備えた「P-01A」と進化はしている)。
P905iTVは、3.5インチディスプレイという(当時の国内携帯で)“最大・巨大”なスペックとミニマルなデザインに惹かれて購入した。こちらは通話とiモードメール、目覚まし時計、おサイフケータイ、そして1回だけ外出時に複数人の視聴に対応するオリンピック観戦用として活躍してくれた。なお、この“最大”記録はハーフXGA(480×1024ピクセル)の3.8インチディスプレイを採用するソフトバンクモバイルの2008年冬モデル「AQUOSケータイ FULLTOUCH 931SH」に抜かれてしまった。同時に“塗装のはがれ”もなんだか目に付くようになり、一気に所有欲が萎えてきた。
ケータイは毎日手にし、ポケットなどに出し入れするものなので、こすれによる経年劣化がほかのモノより早いのは仕方ない。でも2年とは言わずとも、1年くらいは所有満足度を萎えさせないような工夫、何かないものだろうか。
2008年の私的ギミック大賞は、まだ発売間もない機種だがドコモの「N-01A」である。シャコンシャコンと開く“3Wayスタイル”の感触がかなり気に入っている。“P”端末(や、かつての“D”端末)のワンプッシュオープンで「カパカパ開け閉めする」のもいいが、そろそろ違うものにしたい。これ、実はあんなのやこんなのをいじるのと同じような気分なのかもしれない。
ドコモのNEC製端末「N-01A」は、回転型のヒンジ機構“3Wayスタイル”が特徴。NECのN-01A開発チームに習った「何となく片手でスマートに開け閉めする方法」がこちら。基本的には右手で操作する方が扱いやすいが、もっと慣れれば左手だけでも開け閉めできるようになる。「“ペンまわし”を習得するようなイメージですかね」とのこと (ムービーはこちらからでも参照できます) |
次はイー・モバイルの東芝製端末「H11T」。端末そのものとしては特筆すべきところはない(優れた「Bluetoothモデム」ではある)が、裏面全体を覆うバッテリーカバーがすごい。カバーを外すとカメラモジュールやスピーカーが(一応クリアカバー類が付けられているが)剥き出しになる。何か、“ロボットの中身見ちゃった”感がこそばゆい。
ロボットといえば、ソフトバンクモバイルの「フォンブレイバー 815T PB」も、テレビ番組と連動して“ホントのケータイまできちんと出した”という意味を含めてよくできていた。手足を折りたたむ構造の意外な精巧さが、懐かしの“あの超合金玩具”で遊んだ日々を思い出させた。
そしてauの「INFOBAR2」。これは2007年12月発売の端末だが、2008年の前半に好んで使った。INFOBAR2は、見る角度によってザクやハロに似ていると以前ちょこっと書いたが、「オレもオレも」とINFOBAR2のNISHIKIDGOIを購入したというある人物からこんな画像付きのメールが来た。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.