第12回では効率よく通話をするための「着信」機能を紹介してきたが、電話は受けるだけではない。自分からかける人も多いだろう。そこで今回は電話の「発信」機能に焦点を当てる。素早く電話をかけるには、どんな方法が効果的なのだろうか。
皆さんはケータイで電話をかけるとき、どうやっているだろうか。筆者の場合、電話をかける相手はだいたい決まっているので、発着信履歴を使うことが多い。発着信履歴は十字キーの左右で呼び出せる機種がほとんどなので、待受画面からワンタッチでアクセスできる。
発着信履歴は、電話をかけた/受けた時間の新しい順に一覧表示されるので、「さっき電話した相手にもう1度電話をかけたい」といったときも、素早くかけ直せる。
一方、「頻繁に電話をすることはないが、2〜3カ月に1度くらいは電話する」といった間柄の人もいるだろう。発着信履歴は表示件数が決まっており、古いデータから削除されてしまう。データが残っていたとしても、ほかの番号に紛れてしまって探しにくいこともある。そんなときに役立つのが、第11回でも紹介した「スピードダイヤル/メール」機能だ。
この機能を利用すれば、待受時にダイヤルキー+発話キーを押すと、各番号(1〜9または1〜99)に登録した相手へ発信できる。つまり、発着信の頻度にかかわらず、確実かつスムーズに電話をかけられるわけだ。ただし、どの番号に誰を登録したかを覚える必要があるので、登録するデータは絞った方がいいだろう。
ドコモのNEC製端末やauの現行機種は、最大5人分のデータをアドレス帳とは別に登録できる機能を備える。ドコモのNEC製端末では「直デン」と呼ばれる機能で、待受時に上キーを押すと、登録した5件のデータを呼び出せる。auケータイでは「ペア機能」と呼ばれており、待受時に発話キーを押すと呼び出せる。会社や自宅、よく連絡を取る友人のデータを登録しておくといいだろう。
発着信履歴は基本的に「日時順」に表示されるが、よく電話をする相手だけを優先的に表示することはできないのだろうか。数は少ないが、発信回数の多い「頻度順」に履歴を表示できる機種もある。確認した中では、「SO906i」などNTTドコモのソニー・エリクソン製端末や、「AQUOSケータイ FULLTOUCH 931SH」などソフトバンクモバイルのシャープ製端末が発信頻度を表示できる。
ちなみに、SO906iと931SHでは、“着信”の頻度表示はできない。これはワン切りなどの迷惑電話に配慮したためだと思われるが、「発信頻度」と「着信後に通話をした回数」を含めた「通話頻度の履歴」表示ができると、よく連絡をする相手の番号をトータルで表示できて便利だと思う。
富士通製端末は、アドレス帳の検索方法に「ランキング検索」を採用しており、通話回数やiモードメールの送受信回数が多い順に表示できる。つまりよく電話をかける相手を日時順に探したいときは発着信履歴を、頻度順に探したいときはアドレス帳を……と使い分けられるので便利だ。
また、ドコモ機種の多くは、待受時に十字キーの左右を長押しすると、メールの送信履歴と受信履歴の表示に切り替わる。メールをスムーズに作成する方法の1つとして覚えておきたい。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.