「通話」と並び、ケータイの中でも特に基本的な機能といえる「メール」には、文面を効率よく作成し、送信、管理するための機能が多数搭載されている。本連載では、これから数回にわたってメール機能と文字入力機能について紹介する。今回は、素早くメールを作成、送信する方法について考える。
アドレス帳から目当てのデータを素早く呼び出す方法については、第13回も参照いただきたい。
メールを使えるケータイの多くは、メールメニューを呼び出せるメールキーを搭載しており、このキーを押してメール関連の操作を始めるのが基本となる。
さらに、このメールキーを待受時に長押しすると、メールの新規作成画面を起動できる機種も多い。一方、NTTドコモのNECやパナソニック モバイルコミュニケーションズ製端末など、一部機種はメールキーの長押しで新着メールの問い合わせが開始する。au端末の多くは、メールキーの長押しでCメールメニューが現れる。メールをよく使う人は、自分の端末のメールキー長押しに割り当てられている機能を確認しておこう。
メールキーの「長押し」には、よく使うメール機能を自由に割り当てられると便利なのだが、メールキー自体をカスタマイズできる機種はソフトバンクモバイルの「AQUOSケータイ FULLTOUCH 931SH」や「AQUOSケータイ 932SH」など、ごく一部の機種に限られる。
「メール新規作成」「新着メール受信」「受信BOX」など、よく使う(アクセスする)機能がメールキーに割り当てられていなければ、ショートカットに登録するのも有効だ。とはいえ、メール新規作成や新着メール受信などは、メールキー+(該当する)ダイヤルキーで呼び出せる機種が多いので、ショートカットに登録する場合、ショートカットが待受画面からワンタッチで呼び出せる仕様でないと、あまり意味はないだろう。
メールのあて先は、メールの新規作成時に送信履歴や受信履歴から設定できる機種が多いので、よく連絡を取る相手なら送受信履歴を使うとスムーズだ。また、第13回でも紹介したとおり、電話の発着信履歴からメールの送受信履歴にアクセスし、メールを作成できる場合もある。特にドコモ機種は、待受時に左右キーの長押しでメールの送受信履歴を呼べる機種が多いので便利だ。
移動中や仕事中など、「メールにすぐ返事をしたいけど、メールを作成する時間がない」というときは、「クイック返信」機能が役立つ。この機能を利用すると、「了解しました」「ありがとう」「後で連絡します」といった“取り急ぎの返事”がすぐにできる。
931SHの場合、受信メール画面でYahoo!ケータイキーを長押しすると、クイック返信用のフレーズ一覧が現れる。ここで目当てのフレーズを選ぶと、(そのフレーズが入力された)返信メールが送信される。クイック返信で使うフレーズは「メール設定」の「送信設定」などから編集できるので、返信によく使う言葉を登録しておくといいだろう。
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