人を撮るならどれ?――ドコモ夏の“カメラケータイ”比較(顔認識編)荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(2/3 ページ)

» 2009年08月18日 18時45分 公開
[荻窪圭,ITmedia]

 さて顔認識で重要なのは大きく分けて2点。1つは顔を素早く的確に認識してくれるか。もう1つは、素早く撮影できるかだ。

 まずは顔認識の速度から比べてみよう。もっとも反応が速かったのは意外にもFだった。とはいえ、どの機種もそれなりに顔が明るく見えている場所では、実用的な速度で認識してくれる。暗い場所や逆光などの厳しい条件では、SHがややもたついた、というか、ほかのモデルに比べて顔検出が遅れるシーンが目立った。

 続いて撮影の速度。なぜ重要かというと、顔を見つけてシャッターを押してから実際に撮影されるまでのタイムラグが大きいと、表情が変わってしまったり横を向かれてしまったりするからだ。特に笑顔を認識して撮影するスマイルシャッター系の機能では、「せっかく笑顔になったのに、撮影のタイムラグで表情が変わってしまっては台無し」なのだ。今回、落ち着きがなく表情が安定しない子供を撮ったので、そのことをより痛感させられた。

 反応がいいのはSH。コンティニアスAFにしていると、常にピントを顔に合わせ続けてくれるため、シャッターを押した時点ですでにピントが合っている――つまり、非常に短いタイムラグで撮影できるのである。これは大きなメリットだ。その代わり、後ろにピントが合ってしまうこともあったけど。

 Nもなかなか速い。顔を見つけてちょっと待つと(SHに比べるとちょっと遅い感じだが)自動的に顔にピントを合わせてくれるので、シャッターチャンスに強い。

 Fは顔を素早く見つけて顔にピントを合わせてくれるものの、実際にシャッターを押すと、ピントを合わせ直してから撮影される。つまりAFの分、シャッタータイムラグが発生してしまう。1秒弱(状況によって時間は変わる)のタイムラグの影響は、特に笑顔認識の撮影時には大きい。これぞという笑顔に合わせてシャッターを押しても、実際の撮影時の表情は変わってたりするから。残念である。

 Pは普通にシャッターを切るとAFが動き、撮影となる。タイムラグを短くしたいときはシャッターボタンの半押しでAFをロックしておくのがいい。

 画面のデザインひとつ見ても、家電系っぽいSHやP、理系っぽいFなど、メーカーの個性が出ていて面白い。

作例編

 では実際に撮った写真を見てみる。

 まずはあまり明るくはない室内での定点横並び撮影。どれもシーン自動認識モード+顔認識を使って撮影した。できるだけデフォルトの設定にしている。

photophoto SH-06Aの作例(写真=左)とP-07Aの作例(写真=右)
photophoto F-09Aの作例(写真=左)とN-06Aの作例(写真=右)

 SHはデフォルトでは手ブレ補正がオフになっているため(オンにすると他の機能が制限されるなど若干のトレードオフがある)、ちょっと手ブレしてしまった。1/12秒でISO200での撮影だ。感度はISO800まで自動的に上がる設定だが、人物撮影の時は画質優先なのか、ISO200で止まってしまうのだ。

 ホワイトバランスが難しい室内での発色は、SHが一番ナチュラルでよい。Pもよいが、ちょっと室内の照明にひっぱられた感じで赤みが強い。FとNはホワイトバランスを強めに合わせているが、そのせいか肌色はちょっと不自然になっている。Nは他に比べて増感されていて、感度が高い分ブレないが、顔色はちょっと不健康そうで残念だ。

 次は十分に明るい室内と屋外での撮影。撮影場所が機種によって違うため、参考として見てほしい。

photo SH-06Aの作例。明るい室内で1/60秒ISO200。ちょっと被写体ブレしてしまったが、肌色の描写はナチュラルでいい感じ
photo P-07Aの作例。こちらも外光が入る明るい室内で。シャッタータイムラグがあったせいで、いいタイミングになった1枚。発色はよし
photo F-09Aの作例。ベンチに座ってるところを顔検出で。明るい屋外なのでピントも写りも問題なし
photo N-06Aの作例。あずまやの中なので逆光気味でホワイトバランスも合わせづらい環境だったが、いい感じに合わせてくれた。ケータイを興味津々で眺める図

 総じてSHはナチュラルな感じに仕上がる。人物モードだと写りがソフトになるようだ。Nは液晶モニタ上ではかなりくっきりこってり系で、実際の写真もほかの端末に比べると色が濃く乗ってくる。

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