NEC製のNTTドコモ端末「N-02B」は、他のプライムシリーズと同様にドコモの最新サービスに対応するハイスペック端末だ。機能的には2009年夏モデルの「N-06A」の後継機であり、アクセスポイントとしても使える無線LAN機能を継承する。NEC製のハイスペック端末で2代続いた、“Tスタイル”ではなく、シャープなデザインの2軸回転型ボディを採用したのは、N905iやN906iからの買換えも意識してのことだという。
「瞬撮」と銘打ったカメラ機能は、約1220万画素CMOSカメラユニットを搭載し、35ミリフィルムカメラ換算で28ミリ相当の広角レンズを組み合わせている。起動が0.8秒、最高解像度(4000×3000ピクセル)での撮影でも最短1.5秒間隔で撮影が可能だ。ディスプレイをタッチすることでピントを合わせる被写体を選択でき、さらに被写体を自動追尾してピントを合わせ続ける「ついてくフォーカス」も搭載している。撮影シーンの自動選択機能など、豊富な撮影機能をN-06Aから継承したほか、超解像技術でデジタルズーム時の画質劣化を抑える機能も新たに搭載している。
スピーディーな連続撮影が可能なN-02B |
メインディスプレイを表にして折りたたむ「タッチスタイル」では、端末スタイルの変更と連動して自動的に起動する機能を設定できる。また、タッチスタイルでメールを閲覧している状態から「コミニュケーションスタイル」(通常の開いた状態)に移行すると、自動で返信モードに切り替わる機能もある。
タッチスタイルでのメニューは、N-06Aの9分割アイコンから6分割に変更されシンプルなデザインになった。iモードでフラッシュメニューをタッチ操作することはできないが、これは本機固有の問題ではない。またN-06Aと同様に、タッチスタイルでは機能によって内容が変化するタッチボタンが画面下部に表示され、スワイプ(進む、戻る)やピンチ(拡大、縮小)といったタッチ操作と合わせて、タッチスタイルでの操作をサポートする。
PROシリーズ以外では唯一となる無線LAN機能は、N-06Aと基本的に同等で、802.11b/gに対応。自宅、オフィス、公衆無線LANなどのアクセスポイントに接続してフルブラウザやライフストレージ機能が利用できるほか、「ホームU」を契約すればiモードや通話(ドコモのサービスするIP電話)も無線LAN経由で行えるほか、特に制限が設けられていなければひかり電話の子機としても利用できるはずだ。またFOMA回線を利用する無線アクセスポイント機能も継承されており、受信最大128Kbpsの制限を設けた「パケホーダイ・ダブル」契約であれば、パケット料金の上限を月額5980円に抑えることも可能になるので(12月1日より)、無線アクセスポイント機能の存在意義はより大きくなったと言える。
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