6月29日から販売が開始されるauのWiMAX対応WINデータ通信カードは、1枚で広いカバーエリアを持つCDMA2000 1x EV-DO Rev.A(以下、WIN)と高速通信が可能なWiMAXの2つのネットワークを使えるデータ通信カード。PCとの接続インタフェースと料金体系に応じた「DATA01」「DATA02」「DATA03」「DATA04」の4端末がラインアップされる。
項目 | DATA01 | DATA02 | DATA03 | DATA04 |
---|---|---|---|---|
料金プラン | 定額プラン | 定額プラン | 従量プラン | 従量プラン |
接続インタフェース | USB1.1/2.0(ハイスピード対応) | ExpressCard/34準拠 | USB1.1/2.0(ハイスピード対応) | ExpressCard/34準拠 |
定額プランと従量プラン対応の端末では、ソフトウェアの仕様が異なり、定額プラン対応のDATA01、DATA03には、ネットワークのトラフィックを見ながら通信をコントロールするソフトウェアが搭載されている。具体的には、ネットワークの混み具合に応じてスピードを緩めたりはやめたりするもので、回線を使えなくするような制限をかけるわけではないという。
WiMAXとWINの間を自動でハンドオーバーするのが特徴で、WiMAXの電波が弱まって圏外になっていくと自動でWINにハンドオーバーする。セッションを保ったままハンドオーバーするため、例えばコンテンツのダウンロード時にハンドオーバーした場合でも、20秒ほど中断はするものの、一からダウンロードし直すようなことにはならない。
仕様がWi-Fiに近いMiMAXと、セルラー仕様のWINとの間のハンドオーバーには技術的な課題が多く、当初より発売が遅れたのもハンドオーバー回りの技術開発に時間がかかったためだという。「認証や課金の仕組みの違いを利用者に意識させることなく接続可能にするための作り込みには時間がかかった」(KDDI ソリューション商品企画本部 モバイル商品企画部 商品企画2グループ グループリーダーの渡邉真太郎氏)
なお、WINとWiMAXの両方が使えるエリアにいる場合は、初期設定の状態ではWiMAXに優先的につながる。これは設定画面でWIN優先に変更することが可能だ。
データカードの仕様と料金について説明したKDDI ソリューション商品企画本部の渡邉真太郎氏は、今後、データ通信は通信事業の中でも大きなポイントになるとし、新端末の投入で加入者増を目指すとした。
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