富士通がワイヤレスジャパンのブースで、LTEのフィールドトライアルのライブデモを実施している。
LTEは、NTTドコモやKDDI、ソフトバンクモバイル、イー・モバイルが採用を決めている、次世代通信規格。ドコモは12月からサービスを開始する予定で、6月から都内で商用ネットワークの試験運用を開始している。
富士通が披露するのは、川崎市中原区を走行する車の中から撮影したハイビジョンカメラの映像を、LTE経由でワイヤレスジャパン会場に中継するデモ。中原区にはフィールドテスト用に3局のLTE基地局(2×2 MIMO、周波数帯1.7GHz)が設置され、車と基地局との間の伝送速度は下り10Mbps前後、上り6Mbps前後を実現していた(帯域幅は5MHz)。
ブースではほかにも、LTE対応のデータ通信端末を展示。PCに覆面状態のExpressCard型のLTE端末を装着し、サーバからLTE基地局のシミュレータを経由して動画を再生するデモを行っている。このデータ通信端末は、LTEに加え、HSPAやW-CDMA、GSM、GPRSへの対応も予定しているという。
富士通は、ドコモのLTEデータ通信端末の開発ベンダーに選ばれており、今回のデモを通じて開発が順調に進んでいることをアピールしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.