富士通東芝モバイルコミュニケーションズ製のAndroidスマートフォン「ARROWS ES IS12F」は、厚さ6.7ミリの防水ボディに4インチの有機ELタッチパネルを搭載した極薄スマートフォンだ。
IS12Fはすでに発表済みのNTTドコモ向け端末「ARROWS μ F-07D」とデザインがほぼ同じという兄弟モデル。発売時期もIS12Fは2012年1月上旬以降、F-07Dは1月以降と重なっており、“F”ブランドのマルチキャリア展開を象徴する1台といえそうだ。
スペック上では、IS12Fのほうが0.2ミリほど薄く(F-07Dは6.9ミリ)、IS12Fの重さは105グラムでF-07D(109グラム)よりも4グラム軽い。またキャリアが違うため、最大通信速度も異なる。IS12FはauのWIN HIGH SPEEDに対応し、最大通信速度は下り9.2Mbps/上り5.5Mbps。一方のドコモ版F-07DはFOAM HIGH SPEED対応で、下り最大14Mbps/上り最大5.7Mbpsとなっている。なお、どちらもWiMAXやLTEという次世代の高速通信規格には対応していない。
またF-07DのボディカラーがSapphire Black1色のみに対し、IS12Fはルビーレッドとグロスブラックという2色のカラーバリエーションを持つ。選ぶ楽しみはIS12Fのほうがありそうだ。ちなみに、同じ2011年冬モデルであるauの「ARROWS Z ISW11F」とドコモの「ARROWS X LTE F-05D」も共通点が多いが、2キャリアのハイエンドモデルだけにデザインが比較的違っている。
ディスプレイはワイドVGA表示(480×800ピクセル)表示の約4インチ有機ELを採用した。表面パネルには米Corning社のGorillaガラスを用いており、薄さと強度を両立させた。発表後の展示会場では端末のタッチパネルに鉄球を落としたり、ハンマーでたたくなどのデモが行われたが、もちろんキズなどは付かず、また従来機よりも割れにくくなっているという。背面には、耐摩耗性に優れた「ウルトラタフガード」塗装も採用。塗装面のコーティングを念入りに行うことで、擦り傷がついても塗装そのものがはがれるのを防いでいる。
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