初のWiMAXハイパワー対応ホームルータ──「URoad-Home」で“ギリギリ圏外”は改善するか“WiMAX Speed Wi-Fi”レビュー(2/2 ページ)

» 2011年12月09日 11時00分 公開
[岩城俊介(撮影:矢野渉),ITmedia]
前のページへ 1|2       
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

「ギリギリ圏外」のエリアでどうなるか

 では、“WiMAXハイパワー”は本当に効果があるか。今回は、あえて「ギリギリ」の場所において、URoad-Home、PC内蔵(VAIO Z/VPCZ21搭載のCentrino Advanced-N + WiMAX 6250)、WiMAXルータ「WMX-GWMR」の3パターンで、“そもそも入るか否か”と通信速度の変化を測定した。速度は「SPEEDTEST.NET」サイトで計5回測定し、もっとも下り速度の高かった値を採用した。

 まずは、東京・大手町のITmedia社内(高層ビル7階)。窓際は中〜強電界、窓から約15メートル離れたPC USER編集部自席は中電界、窓から約25メートル離れ、3方を壁に挟まれたPC USERテストルームは超弱〜弱電界と、少し移動するだけで電波状況がかなり変わる場所だ。

photophotophoto 参考電波レベルはWiMAX内蔵PCの「インテルPROSet/Wireless WiMAX接続ユーティリティ」で確認。左から窓際、窓から約15メートル、ギリギリエリアの電波レベル参考値となる

 計測時間は平日19時〜20時。やや混雑しがちな時間帯であり、ここは2.4GHz帯無線LAN電波が入り乱れるトホホな場所のためか無線LAN接続したPCとのピーク実速度が振るわないのはさておき、なるほど、ポータブル型のWMX-GWMRが圏外となるテストルームで、URoad-Homeはしっかり接続できた(VAIO Zもだが)。通信速度はここまで微弱電界だと誤差の範囲なのだが、一応VAIO Zより安定して下り1Mbps弱(0.9Mbps)を記録していた。

 もっとも、使用したい場所がギリギリ圏外かさっぱり圏外かで事情はまったく異なるので、自宅やオフィスがURoad-Homeの導入でバッチリ──とまでは決して言い切れない。ただ、実対応エリアとなる場所が、これまでのハイパワーWiMAX対応でないポータブル型に対して“じわっ”とだけ広がるのは間違いないようだ。

photo ITmedia社内でのWiMAX通信速度

 続いて東京23区西部住宅地・幹線道路沿いの一般家庭(鉄筋コンクリートマンション8階)。ここは強電界エリアがなく、幹線道路に面した部屋の窓際で中電界、その窓から離れた別の部屋へ移ると弱電界のギリギリエリアとなる、いわゆる「窓際なら入るが……」の一般家庭におけるWiMAXユーザーでありがちな場所だ。

photophoto 同じく、東京23区西部住宅地での電波状況。ここは幹線道路沿いの窓際でそこそこ、別の部屋に行くとギリギリエリアとなる

 こちらは弱電界での実速度に注目したい。WMX-GWMRとVAIO Zの下り1Mbps強に対し、URoad-Homeは下り3Mbps以上の速度を安定して記録した。弱電界エリアでスループット性能が向上する可能性をそれとなく示したといえる。

photo 東京23区西部住宅地でのWiMAX通信速度

「外も自宅もWiMAX 1つ」にまとめたい家族に

photo  

 さて、WiMAXを「自宅でも使う」シーンは、2011年12月1日に開始された「WiMAXファミ得パック」により新たな選択肢ができた。

 WiMAXサービスは、1つの契約に最大3台の使用機器を登録できる「WiMAX機器追加オプション」(1台追加につき200円/月)の存在が、他社3Gデータ通信サービスとは異なる使い勝手でモバイルユーザーに評価されている。あるときはWiMAX内蔵PCで、場合によってWiMAXルータ(+スマートフォン)などと、利用シーンに応じて使用するWiMAX機器を1つの契約の中で使い分けられる。複数台でなくても、自宅でモバイル型+クレードル、外出時はモバイル型を活用する「外も、自宅もWiMAX」もありだ。ひとり暮らしの人に特にマッチする使い方だろう。

 機器追加オプションの難点は、登録機器それぞれから同時には接続できないこと。どちらか一方で使っていると他方はインターネットを利用できない(使用機器の優先順位設定は行える)ため、自分は外で、家族は自宅で、それぞれ自由に使いたいシーンには対応しにくかった。

 そこでWiMAXファミ得パックだ。このプランの契約により、家族用として「2台目の機器も同時に接続」できるようになる。1台目の3880円/月(UQ Flat年間パスポート)に対し、2台目を2480円/月と割安な利用料金とすることで、WiMAXサービスを2つ契約するよりお得に利用できる。合計6360円/月だ。

 この額を「現在のモバイル+固定インターネットサービス利用料の月額合計額」と比べるとどうだろう。自宅PCには絶対的な速度+安定性が必要/固定IPアドレスが必要などいったハイクラス志向のユーザーや光回線でテレビサービスなどを利用する家族は別だが、単にインターネットのみを普通に利用する家族であれば、意外にお得な選択肢になるのではないだろうか。

 「それなら、固定インターネットから“自宅でもWiMAX”に切り替えるのもいいかもね」。そのような家族にURoad-Homeはぴったりの1台である。


前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年06月13日 更新
  1. スタバ長時間滞在、なぜ「一律ルール」設けない? “スマホでゲーム、PCで仕事も…広報見解は (2026年06月12日)
  2. 新エントリースマホ「arrows We3」発表 コンパクトな高耐久ボディーに5000mAhバッテリーや新カメラを搭載 (2026年06月11日)
  3. 「JALモバイル powered by ahamo」のお得度を検証 本家ahamoやIIJmio版とは何が違う? (2026年06月12日)
  4. スマホの“ミニ”外付けディスプレイが流行の兆し? 若者がインカメラではなく「アウトカメラ」で自撮りする理由 (2026年06月10日)
  5. 「日本通信アプリ」の新バージョン提供開始 FPoS対応で本人確認のセキュリティを強化 (2026年06月11日)
  6. 20万円超も珍しくない高額スマホ時代、「スマホ保険」の選び方と料金の目安は? (2026年06月12日)
  7. 「Nintendo Switch 2」が“転売ヤー”の餌食に 多言語版の買い占め→「プレイ50時間」条件復活 (2026年06月12日)
  8. なぜ? マクドナルド「巨大セルフ注文端末」に批判殺到の理由 UI/UXに価格表示まで……直面している課題とは (2026年05月14日)
  9. ソフトバンクが「今回もやる」とGalaxy S26を月額1円で販売――販売方法を早急に見直さないと撤退を迫られるメーカーも (2026年03月08日)
  10. あのシャープが「ウェアラブル」に参戦? スマホ「AQUOS」新製品予告 詳細は16日に発表 (2026年06月10日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー