国内市場に「MOTOROLA RAZR」が“再参入” 狙いはモトローラのブランド浸透スリム×ハード×クレバー(1/2 ページ)

» 2012年01月19日 23時10分 公開
[平賀洋一,ITmedia]
photo MOTOROLA RAZR IS12M

 モトローラ・モビリティ・ジャパンは、KDDIから発表されたAndroidスマートフォン「MOTOROLA RAZR IS12M」の製品説明会を開催した。

 グローバル市場では比較的早くAndroid路線に方向転換したMotorolaだが、国内では後発組。2011年4月に、KDDIから3G機能のないWi-Fiタブレット「MOTOROLA XOOM Wi-Fi TBi11M」が発売され、次いで10月に+WiMAXに対応したスマートフォン「MOTOROLA PHOTON ISW11M」が登場した。MOTOROLA RAZR IS12Mは、同社が国内で展開する3台目のAndroid端末となる。

 このMOTOROLA RAZRは、2011年10月に米国で発表された「DROID RAZR」をベースにしたもの。“RAZR”といえば同社の人気薄型ケータイが思い出されるが、Android版でも厚さ7.1ミリとスリムなボディを実現した。

photophoto 世界的なヒットモデルだったケータイの「RAZR」(写真=左)。コンセプトを踏襲したスマホ版も薄型だが、デュアルコアプロセッサを採用などパフォーマンスは高い(写真=右)

 そのRAZRブランドは歴史が古く、初代の2G(GSM)モデルは2004年に米国で発売された。その後、CDMAモデルやW-CDMAモデルなどのバリエーションを増やしながら、市場を拡大。当時としてはかなり薄型のボディに、メタルパーツを多用したクールなデザインを採用し、Bluetoothや音楽プレーヤー、高画素カメラなどの家電的な機能をいち早く搭載したこともあって、世界的な大ヒットモデルとなった。日本では2006年に「M702iS」と「M702iG」としてNTTドコモから販売されている。

 当時のRAZR人気は非常に高く、米国では2005年から2008年にかけて12四半期連続で販売台数のトップを誇った。2008年第3四半期にRAZRから首位の座を奪ったのは、同年7月に発売されたAppleの「iPhone 3G」であり(ちなみに3位はRIMのBlackBerry)、スマートフォン以前の、フィーチャーフォン全盛時代を象徴する端末でもある。

スマートフォンでも変わらないRAZRのコンセプト

photo モトローラ・モビリティ・ジャパンの高橋氏

 そのRAZRをスマートフォンで復活させることについて、モトローラ・モビリティ・ジャパンでモバイルデバイス事業部 営業統括本部長 兼 CP事業統括本部長の高橋博氏は、「今でも日本のユーザーから『RAZRは今後どうなるのか』という声をいただく。こうした声に応えるためにも、また若い世代にモトローラが持つブランドイメージを浸透させるためにも、“RAZR”でスマートフォンの世界に再参入したい」と、意気込みを見せる。

 MOTOROLA RAZR IS12Mはスリムでスタイリッシュなボディなど、(フィーチャーフォンの)RAZRからコンセプトを受け継いでいるが、もちろんスマートフォンらしい操作感も重視。そして何より、携帯電話として最も大切な点もこだわったという。それらを表すのが、「スリムなのにハード、スリムなのにパワフル、スリムなのにクレバー」というキーワードだ。

photophoto パワフルなだけでなく、スリムなボディに“ハード”さと“クレバー”さも持ち合わせた

 「スマートフォンではタッチパネルがサクサク動くことが重要。RAZRは薄型ボディではあるが、快適に操作できるよう1.2GHzのデュアルコアプロセッサを採用した。さらに、ユーザーインタフェース(UI)が快適に動くよう、ディスプレイの下にはさまざまな工夫を重ねている。同時に、携帯電話の一番の原点である電池寿命を延ばす新機能も採用した」(高橋氏)

 スリム化と同時に強度面にも配慮。4.3インチのQHD(540×960ピクセル)表示の有機ELはゴリラガラスで保護され、薄型ボディ内の基板はステンレスフレームで守られている。背面パネルには、「同じ重さであれば鋼鉄の5倍の強度」(高橋氏)というケブラー素材を使うことで、軽量化も図っている。防水対応ではないが、「IPX1相当の撥水コーティングを外装と基盤内部に施してある」(高橋氏)とのことで、水しぶきが少々かかる程度なら、問題なく利用できるという。

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