国内市場に「MOTOROLA RAZR」が“再参入” 狙いはモトローラのブランド浸透:スリム×ハード×クレバー(2/2 ページ)

» 2012年01月19日 23時10分 公開
[平賀洋一,ITmedia]
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ソフト面も個性的

 以上のような“スリムだけどパワフルでハード”という特色に加えて、“クレバー”を体現するのが「smart action」という新機能。スマートフォンを使っていると、1日に何度も設定を変えることがある。例えば、通勤で電車に乗る場合は着信音をマナーモードにしたり、バッテリー残量が少なくなるとWi-FiやBluetooth、GPSをオフにしたりする。こうした設定の切り替えは、ユーザーの使い方によってある程度条件が決まってくる。

photophotophoto 「smart action」の設定画面。ユーザーの使い方に合わせて、端末の設定を変えるきっかけ(トリガー)と内容を自由に組み合わせられる

 smart actionは、端末の状態や使われ方を分析して、お勧めの設定をユーザーに提案する機能。バッテリー残量に応じて内蔵デバイスのオンオフを設定するなど、省電力のために活用すれば、スペックの連続待受時間からさらに3割ほど待受時間を延ばすことができるという。

 そのほかにも、GPSで現在地を判断して、自宅や会社でふさわしい設定を自動で反映させることもできる。設定を切り替える条件(トリガー)は、時間帯やイヤフォンが装着された場合などさまざまで、条件と設定内容を自分自身で自由に組み合わせて、端末の設定切り替えにかかる手間を大きく減らすことが可能だ。

 さらにMOTOROLA RAZR IS12Mには、自宅PC内にネット経由でリモートアクセスできる「Motocast」、HDMI入力のあるテレビやディスプレイに内蔵のLinuxベースのデスクトップ環境を表示できる「webtop」、SNSを一元管理するソーシャルメディア用プラットフォーム「MOTOBLUR」など、スマートフォンの活用シーンを広げてくれるような独創的な機能が盛り込まれている。

photophoto 自分のPCにネット経由でアクセスできる「Motocast」のデモ。なお、MOTOROLA RAZR IS12MはHDMIを備え、タッチパネルの表示画面を外部ディスプレイに出力できる

photophotophoto 「PHOTON」にも搭載されていた「webtop」。HDMI入力のあるテレビやディスプレイに、専用のHDステ−ションを介して内蔵するデスクトップ環境(Linuxベース)を出力できる(写真=左)。ノートPCのように見えるが、実はwebtopを単独で利用するためのデバイス「Laptop Dock」(写真=中央、右)

photophotophoto RAZRとLaptop Dock(写真=左)。端末とはケーブルで接続(写真=中央)、スマートフォンは後部のスタンドに立てかけられる

photo モトローラ・モビリティ・ジャパンの宮川氏

 また、海外メーカー製らしく、CDMA/GSM/UMTS/GPRSと幅広い通信方式にも対応した。同社のMOTOROLA PHOTONも海外モデルではサポートする通信方式が豊富だったが、auが販売するISW11MではWiMAXとCDMAのみに制限されていた。国内の同社スマホでは、MOTOROLA RAZRでようやく、グローバルモデルらしい充実した通信機能を実現している。ただし、auのWIN HIGH-SPEEDはサポートしていない。

 これについて同社モバイルデバイス シニアプロダクトマーケッティングマネージャーの宮川典昌氏は、「KDDI側から対応の要望はあったが、今回は少しでも早い国内投入を目指したため、サポートを見送った」という。

 また、グローバルらしくおサイフケータイやワンセグ、赤外線などのガラパゴス機能にも対応していない。高橋氏は「できるだけ早く、近い将来におサイフケータイに対応した端末を日本に投入したい。そうした考えはある」とするにとどめた。

 Wi-FiタブレットのXOOM、WiMAX対応のPHOTON、そして今回のRAZRと、数は少ないながらも、老舗端末メーカーらしい個性的なAndroid機を国内で展開するモトローラ。高橋氏は最後に、「ラインアップについてはさまざまご要望やリクエストをいただいている。しかし、まずは日本にモトローラというブランドをしっかりと浸透させたい。大きな目標を掲げることよりも、着実に歩むことが重要だと思う」と延べ、国内への“再参入”は慎重に進める意向を示した。

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