NTTドコモの「ELUGA power P-07D」は、パナソニック モバイルコミュニケーションズが2月の「Mobile World Congress 2012」で発表した欧州モデル「ELUGA power」のドコモ版だ。LTEサービス「Xi」への対応や防水性能、急速充電への対応、5インチの大画面などが特長となる。写真とともに、端末のポイントをチェックしていこう。
ディスプレイには約5.0インチのHD(720×1280ピクセル)液晶を採用し、Webサイトや映像を大画面で楽しめる。一方で、ボディは狭額縁設計により幅70ミリに抑えた。端末を手に持ってみると、背面のラウンド形状が手のひらによくフィットし、想像以上に持ちやすい。バッテリーカバーの表面がマットな質感ですべりにくいのも、持ちやすさにつながっている。なお、ボディはIPX5/7に準拠した防水性能とIP5X準拠の防塵性能を備えており、バッテリーカバーやMicro USBカバーにはパッキンが施されていた。ボディカラーはBLACKの1色。
Android 4.0をOSに採用し、CPUは1.5GHz駆動のデュアルコアCPUであるQualcomm MSM8960を搭載する。この夏はクアッドコアCPUを搭載した端末も登場し、1.5GHzデュアルコアというスペック自体は驚くべきものではなくなった。しかしP-07Dを触ってみると、端末のスクロールや画面遷移は十分になめらかで、ストレスなく端末を使える印象を受けた。LTEの高速通信と相まれば、インターネットを快適に楽しめそうだ。
同モデルは、急速充電に対応しているのもポイント。同梱の急速充電用ACアダプタを使えば、バッテリー15%未満の状態から約30分で半分まで充電できる。ACアダプタは他のモデルでも利用できるというが、ELUGA power P-07は充電を高速化するために基盤からチューニングを施しているという。また、バッテリー容量も1800mAh(3.8V)と大容量で、従来よりも減りにくくなっている。このほか、省エネ機能「エコナビ」で、端末を簡単に省エネ設定に変更できる。
ビジネスパーソン向けの機能として、充実したセキュリティ機能「パーソナルプロテクト」を備えている。同機能を使うと、容量1Gバイトのセキュリティボックスに、静止画、動画、ドキュメントなどを格納できる。これらのファイルは、パーソナルプロテクトのロック機能を解除した時にのみ表示される。また、端末に設定したEメールアカウント(spモードメール除く)を保護することも可能。こちらもロックが解除されたときのみ利用できるようになる。
パナソニックのノートPC「Let'snote」の最新モデルと連携できる「スマートアーチ」機能もビジネスシーンで活躍しそうだ。BluetoothとWi-Fiを使ってPCと端末とが連携し、ファイルを送受信できるほか、端末からPCをリモートコントロールする機能もある。リモートデスクトップ機能はPCがスリープした状態からでも利用できるので、例えばバッグやスーツケースの中にPCを入れたままスマートフォンでPCを操作できる。「CF-SXシリーズ」「CF-NXシリーズ」のBluetoothモデルが同機能に対応しているが、CF-SXのエントリーモデルはリモートデスクトップ機能が使えないので注意したい。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.