NTTドコモが発表したシャープ製の「スマートフォン for ジュニア SH-05E」は、小学生高学年から中学生を対象とした子供向けのXiスマートフォン。キッズケータイを持たせる年齢ではないが、普通のスマホを持たせるのも心配――という保護者の要望に応える製品で、2012年10月に開発を表明していた。
SH-05Eのベースとなっているのは2012年秋モデルとして発売された「AQUOS PHONE si SH-01E」。ディスプレイには約4.1インチのQHD(540×960ピクセル)表示CG Silicon液晶を搭載し、アウトカメラとインカメラには、それぞれ有効約1210万画素CMOSと有効約32万画素CMOSを備えた。プロセッサーは米Qualcomm製のMSM8960(1.5GHzデュアルコア)で、OSにはAndroid 4.0を採用した。
防水・防塵仕様のボディはサイズが約63(幅)×117(高さ)×10.6(厚さ)ミリで、子供の手にも無理なく収まる大きさ。上面に電源キーがあり、右側面に押しボタン式の緊急ブザーを配置した。ストラップホールは底面の真ん中にあり、子供が首から下げやすいよう配慮されているようだ。
通信機能はドコモのLTEサービス「Xi」に対応し、下り最大75Mbpsの高速通信が可能。Xiエリア外ではFOMA HIGH-SPEED(下り最大14Mbps)をサポートし、海外ではGSMも利用できる。専用のパケット料金サービスとしてSH-05E専用の「Xiパケ・ホーダイ for ジュニア」(月額2980円)が用意されており、月額500Mバイトまでは定額利用できる。
ユニークなのが無線LANをサポートしていない点で、これは後述のWebフィルタリングを徹底させるためのようだ。一方でおサイフケータイ(FeliCa)には対応しており、一部の電子マネーやクーポンサービスが利用できる(モバイルSuicaは非対応)。そのほか、BluetoothとGPSにも対応した。
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