フィンランドの新興スマートフォン企業Jolla(ヨーラと発音する。フィンランド語で小型帆船の意)は11月27日(現地時間)、MeeGoベースのオープンソースOS「Sailfish」を搭載するスマートフォン「Jolla」を発表し、フィンランドで同日発売した。
4.5インチディスプレイでプロセッサは1.4GHzデュアルコアのQualcommと、スペックはミッドレンジで価格は399ユーロ(約5万5000円)。
SailfishはLinuxベースのオープンソースのモバイル機器向けOS「MeeGo」をベースにしている。MeeGoは米IntelとフィンランドNokiaが共同で開発していたが、両社ともに2011年に撤退した。
Jollaの最大の特徴は、専用アプリの他に米GoogleのAndroid向けに開発されたアプリをそのまま利用できることだ。JollaのユーザーはYandex.Storeから、FacebookやSkypeなどの人気アプリを含む8万5000本以上のアプリをダウンロードできる。これはユーザー獲得で大きな強みになるだろう。また、Nokiaの地図サービスHEREも搭載する。
北欧らしい洗練されたデザインで、背面カバーは着せ替えられるようになっている(複数のカバーが付属するのか、オプションで購入するのかは不明)。
機種名 | Jolla |
---|---|
OS | Sailfish OS beta |
ディスプレイ | 4.5インチ qHD(960×540、245ppi) |
CPU | Qualcomm Snapdragon(1.4GHzデュアルコア) |
RAM | 1Gバイト |
ストレージ | 16Gバイト |
外部メモリ | microSD |
メインカメラ | 800万画素 |
インカメラ | 200万画素 |
サイズ | 131×68×9.9ミリ |
重さ | 141グラム |
バッテリー容量 | 2100mAh(脱着可能) |
ネットワーク | GSM/LTE |
Jolla(企業としての)はMeeGo端末「N9」の開発に携わった中心的なメンバーが中心となって2011年秋に立ち上げた。元Nokia幹部のマーク・ディロン氏がソフトウェア部門を統括し、NokiaのMeeGo統括者だったステファーノ・モスコーニ氏がCTO(最高技術責任者)を務める。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.