BIGLOBE、「1Gバイト/月額980円」の低価格LTE新プラン──「1Gバイトで大丈夫?」を工夫ポイントは無料Wi-Fi、月額3000円以下で使えるNexus 7/スマホセットも(1/2 ページ)

» 2013年12月02日 16時38分 公開
[岩城俊介,ITmedia]

1Gバイト/月額980円の新プラン、「1Gバイトで大丈夫」とする工夫とは

photo 端末+公衆Wi-Fi+LTE通信費込みで月額2950円で使える「Wi-Fiほぼスマホ」を掲げるNECビッグローブの古関義幸社長(写真=左) 1Gバイト/月額980円の新低価格プラン「エントリープラン」とともに訴求する

 NECビッグローブは12月2日、データ通信サービス「BIGLOBE LTE・3G」の新プラン「エントリープラン」を発表。月額980円で1GバイトまでLTE・3Gのデータ通信を速度制限なしに使用できるプランを新設した。

 BIGLOBE LTE・3Gは、2Gバイトまで通信速度制限なしに使える「ライトSプラン」の値下げ(月額1580円)、「ライトMプラン」(月額2980円)の月間通信量の増加(2Gバイト→3Gバイト)、(これまで課していた)2年の継続利用条件の廃止、標準/Microサイズに加え、NanoサイズのSIMカードも提供可能とする施策を2013年11月にも機能強化を実施。今回はさらに1Gバイトまで月額980円とする低価格な新プランの追加+SIMロックフリー機器の端末(Nexus 7/スマートフォン)をセット契約できるプランを用意することで「高速、低価格」の両立を望むユーザーのニーズを満たす。

 サービスはNTTドコモのMVNOとして、Xi/FOMAネットワークを利用する形態。最大通信速度やサービスエリアは原則としてXi/FOMAと同じとなる(以下表ではセット提供する機器の仕様より最大112.5Mbpsとしたが、別途使用する機器がXiの150Mbps通信に対応していれば最大150Mbpsでの通信も可能)。

 エントリープランが定める「通信量制限の1Gバイト」は、LTE・3Gネットワークを使用する際に速度制限なしに利用できる上限となる値で、サービスの公平利用と、ひっ迫傾向にあるLTE・3Gモバイルネットワークのデータトラフィック量をオフロード(通信品質を維持するため、混雑するネットワークからほかのネットワークに退避させる手法)する目的で設定するもの。1Gバイトを超えると通信速度を最大128kbpsと制限するが、サービスは継続して利用可能。また、100Mバイト分単位で速度制限を解除できる「ボリュームチャージ」と呼ぶ機能も用意する。


photo 新プラン「エントリープラン」を含む、BIGLOBE LTE・3Gのプラン一覧
photophotophoto BIGLOBE LTE・3Gは、自社サイトのほか、Amazon.co.jpでのネット通販、およびイオン実店舗でも販売する

 なぜ低価格なサービスを実現できるのか。NECビッグローブの古関義幸社長は「Wi-Fiがポイント」と述べる。BIGLOBE LTE・3Gの月額980円プランは価格競争が著しい昨今のSIMカードサービスにおいて、単に低価格なだけではなく「積極的にWi-Fi接続に切り替えてもらう方法」を工夫し、サービスの差別化ポイントに組み込んだ。

photophotophoto スマートデバイスのWi-Fi使用率は、自宅で約5割、外では約2割と、とても少ない。特に外では、「公衆Wi-Fiを利用できるのは知っているが設定が面倒、つながっても通信できないことがある、電池が減る」など理由を挙げる人が多いためだ。新サービスは「それをしっかり解消できるなら」という工夫を盛りこんだのがポイントだ

 具体的には、

  • サービス利用者は、公衆Wi-Fiサービス無料
  • Wi-Fi/LTEを自動切り替えする独自アプリ「オートコネクト」を用意
  • アプリに「弱いWi-Fi電波はつかまない機能」と「節電機能」を実装

 など。公衆Wi-Fiはワイヤ・アンド・ワイヤレスと連携し、公衆Wi-Fiサービス「Wi2」のスポットを無料で使えるようにした。提供SIMカードの契約情報を参照して認証する「SIM認証」に対応することで、ユーザーはサービスをほとんど意識せず(手動設定といった面倒な操作・設定なしに)、Wi-Fiスポットにいるならば自動的に接続が切り替わる。

 この自動認証/接続先自動切り替えの機能を備えた「オートコネクト」アプリは、スマートフォン+公衆Wi-Fiにおける「どうもWi-Fiは面倒」と考えられがち部分を対策する工夫を取り入れている。「節電機能」は、Wi-Fiをオンのままにしておくとバッテリーが心配──の声を反映し、オートコネクトアプリが「Wi-Fiに切り替わったら、モバイル通信はオフに」「画面オフ時はサーチしない」といった、スマホの標準設定では行わない制御を自動的に行い、バッテリーの消費を抑える。

 もう1つの「弱いWi-Fi電波は無効」とする機能も、“公衆Wi-Fiはなんだか面倒で、使い勝手が悪い”を解消させる機能。この機能を有効にすると「一定以上の“強い”Wi-Fi電波がある場合のみ」自動切り替えの対象となる。列車や徒歩移動中「勝手にWi-Fi接続に切り替わってしまい、結局通信できなかった」という経験はないだろうか。これは弱いWi-Fi電波をとらえてWi-Fi接続に切り替わったものの、移動するうちに圏外になっていた……場合に発生することが多い。つまり「不要な(弱い/遅いなど、不利益が起こる可能性がある)Wi-Fi接続は行わない」とするもの考えるとよいだろう。ともあれ、Wi-Fi接続すればLTE・3Gネットワークより高速で安定した通信を「サービスのデータ量上限に関係なく」利用できるようになるのは違いない。

 こういった「Wi-Fiも面倒がない」機能を工夫することで、“だからWi-Fiは面倒なのだ”、“LTEといっても上限1Gバイトではまったく足りない”と感じていた層に対し「それなら大丈夫そうだ。Wi-Fiを積極的に使おう」と思わせるのが狙い。Wi-Fiを積極的に使わせることで、1Gバイトまで速度制限なし/月額980円の低価格なプランを実現できることになる。

photophotophoto そこでBIGLOBE LTE・3Gは「公衆Wi-Fiを無料」と、独自アプリ「オートコネクト」により、利用者のWi-Fi利用で発生しがちなデメリットを解消する工夫を設けた。自然に手間なくWi-Fiへオフロードさせる工夫をきちんと盛りこむことで、(LTE/3G接続のトラフィックが増えるとMVNOとしてもコストがかさむのが、それを見越すことで)低価格を実現できたといえる。ユーザーとしても「上限1Gバイト」にはカウントされない自宅/公衆Wi-Fiを有効に使うのであれば、月額980円のまま低価格に運用できることを示している
       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年05月27日 更新
  1. ChatGPTには「まあまあ落ち着いて」が通じない? 巨人・阿部監督を辞任に追い込んだ“文脈なき正論”のわな (2026年05月26日)
  2. 値上げのY!mobile、旧プランから「シンプル3」に変更すべき? 5月中の“救済措置”を見逃すな (2026年05月25日)
  3. ダイソーで550円の「マグネット式ノートパソコン用スマートフォンホルダー」は磁力も強くて優秀だった (2026年05月23日)
  4. 「日本で前年比4倍成長」のNothing、次の一手は? au販路拡大と楽天の“すみ分け”に見るキャリア戦略 (2026年05月26日)
  5. ドコモ「dポイントマーケット」を7月28日に終了 開始から1年9カ月で幕 (2026年05月26日)
  6. ソフトバンクが「今回もやる」とGalaxy S26を月額1円で販売――販売方法を早急に見直さないと撤退を迫られるメーカーも (2026年03月08日)
  7. “NHK受信料督促強化”の効果あり 井上会長「勇気付けられる数字」も、根強い「強制サブスク」への不満 (2026年05月25日)
  8. なぜ? カーナビが「NHK受信料」対象になるワケ 課金されるケースと徴収を免れる方法 (2025年04月15日)
  9. 「広告多い」「起動遅い」Rakuten Linkの使い勝手は改善する? my 楽天モバイル統合で巨大化するアプリの今後 (2026年05月26日)
  10. 楽天モバイルの「Rakuten Link」、通話品質が最大26%向上 “大手キャリア並み”に達した技術の裏側 (2026年05月26日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年