AppleとIBMが企業向けモバイルで大規模提携 IBMは専用アプリ搭載のiOS端末を販売へ

» 2014年07月16日 07時18分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Appleと米IBMは7月15日(現地時間)、企業向けモバイルサービスで提携したと発表した。IBMのビッグデータと分析機能をiOS端末(iPhoneおよびiPad)で利用できるようにし、IBMは顧客にiOS端末を販売する。

 appleibm

 この提携で、以下のような4つの主要な機能を立ち上げる。

IBM MobileFirst for iOS

 ネイティブアプリを含む100以上の業種別(小売り、医療、金融、旅行など)エンタープライズ向けソリューションを構築する。これらのソリューションは、iOS 8がリリースされる今秋から2015年にかけて公開していく。

IBM MobileFirst Platform for iOS

 iOS向けに最適化したIBMのクラウドサービスを提供する。企業レベルのクラウドストレージ、データ分析、端末管理、アプリ管理、セキュリティなどの機能を含む。これらのサービスはIBM Cloud Marketplace上のBluemixで利用可能になる見込み。

AppleCare for Enterprise

 企業向けのAppleCare。Appleによる年中無休のサポートとIBMによるオンサイトのサポートを組み合わせたものになる。

IBM MobileFirst Supply and Management

 IBMがiOS端末を販売する。アクティベーションや管理サービスを含み、リースのオプションもある。

 Appleのティム・クックCEOは発表文で「iPhoneおよびiPadは世界で最も優れた端末であり、Fortune500企業の98%以上がこれらの端末をビジネスで利用している。IBMのビッグデータ分析機能をiOSユーザーに提供することは、Appleに大きな市場機会をもたらす。この提携は企業にとって、AppleとIBMにしか提供できない抜本的な進歩を意味する」と語った。

 IBMのバージニア(ジニー)・M・ロメッティ会長兼CEOは、「IBMはAppleとのこの提携により、データ分析、クラウド、ソフトウェア、サービスにおけるリーダーシップを強化できる。日常生活を革新したAppleと協力できることを嬉しく思う。われわれの提携は、Appleが日常生活にもたらした革新をビジネスにももたらすだろう」と語った。

 apple ibm 2 Appleのキャンパスで談笑するロメッティ氏(左)とクック氏(右)

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2025年04月25日 更新
  1. ドコモの「irumo」わずか2年で新規終了の理由 0.5GBプラン廃止の影響は少ない? (2025年04月24日)
  2. 「楽天ペイ」と「楽天カード」、どちらで支払う方がお得? 還元率の違いをチェック (2025年04月23日)
  3. スタートした「Nintendo Switch 2」抽選販売情報まとめ ビックカメラ、TSUTAYA、ゲオ、ヤマダ、セブンなどの条件は? (2025年04月24日)
  4. ドコモ、月550円からの「irumo」受付終了へ 代替えの新プランは「4GBで2750円」「10GBで3850円」の“2択”に (2025年04月24日)
  5. ahamoは死なず続投、ドコモ新料金「MAX」「20GB」など一挙投入 ポイ活で毎月最大5000p還元 (2025年04月24日)
  6. 楽天モバイルは「知らないうちにスマホと衛星がつながる」――三木谷氏がアピール “アンテナマーク”はau Starlink Directと違う? (2025年04月24日)
  7. ドコモの新料金「irumo」のお得度を検証 Y!mobile/UQ mobileより安いケースが多いが注意点も (2023年06月29日)
  8. 楽天モバイルの衛星通信は「アンテナが大きいからつながりやすい」 三木谷氏が語る優位性 (2025年04月23日)
  9. ドコモ、DAZNを「追加料金なし」で見放題に 条件は何? 業務提携の狙いは? (2025年04月24日)
  10. 「一括1円」から購入できるスマホまとめ【2025年4月版】iPhoneも月々1円で持てる? (2025年04月24日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2025年