GoogleのAndroid 5.0「Lollipop」でセキュリティが進化――自動暗号化や自動ロック解除に対応

» 2014年10月29日 01時00分 公開
[村上万純,ITmedia]

 日本時間の10月29日1時、Googleの次期Android OSであるAndroid 5.0、通称「Lollipop」(ロリポップ)のセキュリティについて、同社が公式ブログで詳細を明かした。全体的にセキュリティ面が強化され、ユーザーの操作をより簡便化したとあるが、主にユーザー体験が変わるのは、データの自動暗号化と自動ロック解除の2点だ。

photo Android 5.0「Lollipop」

 まず、暗号化について見ていこう。端末の紛失時や盗難時に個人情報が漏えいしないよう、GoogleはAndroid端末に暗号化の機能を2011年から搭載してきた。これまでは「設定」→「セキュリティ」などから手動で暗号化をする必要があったが、Android 5.0では初期状態から暗号化が有効になる。また、これまではデータの暗号化を手動で設定すると15〜30分かかることもあったが、Android 5.0では端末の電源をオンにすれば自動的に暗号化されるため、その時間も短縮される。ユーザーが意識せずとも、Android 5.0デバイスでは暗号化されていることになり、安全性は高まった。暗号化を解除するにはパスワードの入力が必要になる。

 「スマートロック」は、Bluetoothでペアリングしたスマートウォッチや自動車などのデバイスを操作してスマートフォンのロックを解除できるというもの。ほかにも、NFCや顔認証にも対応する。これまで、多くのユーザーが面倒で時間がかかるという理由から、PINコードやパスワードの設定をして端末にロックをかけることを怠ってきたという背景から、この機能を実装したとしている。

 そのほか、複数のユーザーアカウントや、ゲストモードと会社用アカウントを切り替えられる機能も備えるという。これにより、スムーズに複数のアカウントを切り替えられるほか、アカウントを分断することでセキュリティ面の向上も見込める。

家族間のセキュリティ問題は永遠の課題?

 スマートデバイスのセキュリティ問題は法人ユーザーだけでなく、個人ユーザーにとっても大きな関心事の1つ。今回のアップデートの中で、ユーザーにとって最も身近に体感できる前OSとの違いは、スマートロック機能だろう。だが、当然だが家庭内などのBluetoothが届く範囲では自分以外の第三者(とは言っても家族だが)にアンロックされる可能性は十分にある。顔認証も似たような顔だとロックが外れる場合もあるため、精度の高さなどが気になるところ。簡便化を図ることによって安全性にリスクが出てくる可能性も考慮に入れなければならないだろう。

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