ソネットの出資したIoT会社セーフィー、月々980円の安価なホームセキュリティ「Safie」サービスを開発簡単、安心、低価格(2/2 ページ)

» 2015年01月19日 19時12分 公開
[渡辺まりか,ITmedia]
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転送データもがっちり保護。カメラ性能も高水準

 ネットワークカメラのハッキング事件といった報道もあるが、Safieの場合、サーバにデータ送信をする際のセキュリティも万全だ。データ転送はTLS1.1以上に準拠、AES128bit以上の暗号化技術を採用し、さらにPerfect Forward Secrecy(暗号化の鍵を定期的に交換することにより、万が一、鍵が見破られても過去のデータを解読不能にする技術)によってデータは保護される。

 肝心の専用カメラCC-1の仕様だが、水平方向に140度、対角170度の視野角を持ち、1台だけでも広範囲をしっかり見守れる。

 また、赤外線LEDを8基により、暗い場所でも撮影できるナイトビジョンモードを搭載。IPX4相当の生活防水機能と氷点下摂氏10度から摂氏40度の動作周囲温度で、屋外への設置も問題ない。

 画素数は4Mピクセルで、動画圧縮方式はH.264/AAC。Wi-FiはIEEE801.11b/g/n対応。

 マイク、スピーカー、デジタル8倍ズームも搭載しており、CC-1を通じてスマホから呼びかけるといった利用方法も想定中とのことだが、発表した時点では未実装。

 なお、リモートによる角度調整などはCC-1にモーターが搭載されていないため非対応。将来発売するカメラに搭載するか、外部機器で対応するかは「思案中」とのこと。

 現在のところ対応するプラットフォームはiPhone 5以降(iOS 7以降)、iPod touch(4型Retinaディスプレイの第5世代以降)、PC。Android端末には5月、iPadには6月に対応予定。

Safie専用カメラ「CC-1」(写真=左)。スマホ用アプリには複数台のCC-1からの画像を転送できる(写真=右)

マーケティングサポーター ソネット

 このように、導入や維持が低コストなうえに、高機能なサービスではあるが、新会社ゆえにセーフィーの認知度は低く、マーケティングのベースがない。モバイルLTEやNUROなどのインフラを持ち、IoTに力を入れているソネットは、Safieのサービス内容と優れたUI、また高まるセキュリティサービスへのニーズに注目し、出資・業務提携。今後、240万人の会員基板をベースにしたマーケティングサポートを行っていくという。またセーフィーでは、「年内1万台の出荷を目標にしている」とのこと。

 なお、1月19日からクラウドファンディング「MAKUAKE(マクアケ)」でCC-1の先行予約を開始。50台限定で40%オフで購入できる。購入者へは3月中に配送予定。

 先行予約特典として50台まで定価の40%オフで購入可能
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