「iPhone 6s」の実効速度が4倍速くなる? 混雑に強いドコモのPREMIUM 4G――11月には300Mbpsに高度化C-RANが効く(1/2 ページ)

» 2015年09月15日 21時15分 公開
[平賀洋一ITmedia]

 NTTドコモは9月15日、下り最大300Mbpsの「PREMIUM 4G」を11月に開始すると発表した。3つの周波数帯域を束ねる3CC(3 Component Career)を採用して、キャリアアグリゲーション(CA)の高度化を進める。

photo 「PREMIUM 4G」は下り最大300Mbpsに

 PREMIUM 4GはLTE-Advancedを利用した通信サービス。3月に下り最大225Mbpsでスタートし、9月25日に発売される「iPhone 6s」「iPhone 6s Plus」は下り最大262.5MbpsのPREMIUM 4Gに対応している。

photo 下り最大262.5Mbps対応のドコモ版iPhone 6s

 11月に始まる下り最大300Mbpsのサービスは、800MHz(下り最大75Mbps)と1.5GHzおよび2GHz(ともに下り最大112Mbps)を組み合わせることで実現。対応端末は今後発表される予定で、残念ながらiPhone 6s/6s Plusを含む発表・発売済みの端末では使えない。提供エリアは現在PREMIUM 4Gが使える東名阪の都市部で、3月末までに全国の600カ所を予定している。

 さらに2016年度中には、3.5GHz帯のTDD-LTEも使うことで下り最大370Mbpsへの増速も計画している。

photo ドコモの大松澤氏

 ドコモ 取締役常務執行役員の大松澤清博氏はPREMIUM 4Gについて、「ユーザーが多い都市部で集中的に進める。これまでのエリア対策で十分な実効速度が出ている場所がある一方、お昼時の渋谷駅前など速度が出ていないエリアもある。そういった場所でしっかりとした速度にするのが狙い」と説明した。

photo PREMIUM 4Gはまず都市部から
photo 最大通信速度だけでなく効率化もアップするCA
photo 周波数の特性に合わせたエリア展開

 例えば同じLTEでも都市部の渋谷と郊外の八王子では八王子のほうが速かったが、PREMIUM 4Gの導入で渋谷の実効速度が八王子と同レベルに向上。山手線6駅での平均速度も、LTEだけだった約1年前から4倍近くアップした。

photo 都市部の実効速度が改善(数値は非公開とのこと)
photo 山手線6駅の通信速度は、LTEから平均4倍アップ
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