カード回帰はiPhoneの影響? ドコモ加藤社長への「dポイント」「dカード」質疑応答&囲み取材共通ポイントとしての勝算は(1/2 ページ)

» 2015年11月12日 22時22分 公開
[平賀洋一ITmedia]

 契約者だけのドコモポイントから、他社ユーザーも使える共通ポイントへ。NTTドコモのポイント制度始まって以来の大幅リニューアルとなる「dポイント」と「dカード」。発表会の質疑応答と囲み取材では、ドコモの加藤社長に多くの質問が飛んだ。

「dカード ゴールド」を掲げるドコモ加藤社長 「dカード ゴールド」を掲げるドコモ加藤社長

発表会の質疑応答

―― アクワイアリング(加盟店開拓業務)の戦略について。dポイントの顧客基盤や発行残高は日本有数だと思うが、ローンチカスタマーの加盟店数がスロースタートな印象だ。加盟店開拓の戦略やスピード感はどれくらいか。来年度にどれくらいポイント加盟店を増やす計画なのか。

加藤社長 ポイントとクレジット決済の加盟店は、両輪でできるだけ速く増やしていく。100社を通過点として、1000社を目指したい。(中小など)ポイントだけの加盟店もどんどん増やしたいが、できれば「iD」という簡単な決済の利用を加速していきたい。

 dカードはポイントとiDをクレジットの三位一体、オールインワンのカードだ。もちろん、スマホやケータイのおサイフケータイでも使える。選択肢を広めたので、利用を加速させたい。

―― dカードは、ケータイやスマホの「iD」は機能的に同じか。スマホ・ケータイのiDで支払う場合、ポイントカードの提示は必要か。

加藤社長 iD決済はdカードだけでも、スマホ・ケータイだけでも同じようにできる。ポイントをためるには、dポイントカードが必要だ。dカードならポイントをためるのも、決済も1枚でどんといける。

―― カードの発行枚数の目標は?

加藤社長 もちろん5400万を超えたいし他社さんと同じように1億を目指したいが、一朝一夕にはいかない。便利でたまり、お得に使える点をご理解頂いた上で、思い存分楽しんでもらうことで、増えていくのかなと思う。

―― ケータイ・スマホのiDで支払う際にdポイントカードが必要となると、おサイフケータイを使う方が不便な印象だ。dポイントサービス全体とおサイフケータイをどう絡めていくのか?

加藤社長 クドいようだが、三位一体のdカード、それもゴールドを持っていただくのは1番便利でお得だ。今までのDCMXカードで支払う場合、誠に複雑だが、dポイントカードもお持ち頂くことになる。ご不便をおかけするが、ポイントがたまるという点を優先させてもらった。本当にdカードのゴールドは大変お得。質問なのに宣伝してすいません。

dポイントカード/dカードの概要 dポイントカード/dカードの概要

―― ローソンの5%還元など、他の共通ポイントと比べてお得度が高い。原資の負担、コストは大丈夫か。

加藤社長 ご心配頂きましてありがとうございます。大丈夫です(笑)。

 パートナーさんと私どもで分担するものもあるが、「新・黄金チキン」などはローソンさんにお願いしている。5%や6%という高いポイント還元はキャンペーンとして、期間を設けている。できるだけ12月1日の開始時にダッシュして、訴求したい。そのためにお得感を演出している。(費用などは)全部見込んでおり大丈夫だ。

―― ソーシャルギフトサービスの「ギフトコ」について。今まさにお歳暮シーズンだが、贈り物をする習慣と組み合わせるなどの考えはあるのか。また売上規模のイメージは?

加藤社長 ギフトコはどちらかというと、ちょっとした軽い感謝の気持ちを、日常的な贈り物として使って頂くサービス。だが、日本の贈り物文化と合わせてというのはヒントだと思う。日本人の心、贈り物の習慣を含めたサービスに進化できるよう、検討したい。

 (同席したスマートライフ推進部長の田村執行役員を指さして)数十万売りたいと言っているが、私は早く100万売れと言いたい。少額なサービスのため、どれくらい認知され、使われていくのか。かつ、さらに使いたいという声がどれくらいあるのか? 短い時間になるが良く見ていきたい。

 (ギフトコスタートキャンペーンで10万個が無料の)ローソンさんのプレミアムロールケーキを先ほど試食したが、非常においしかった。皆さん、ギフトコで私にも贈ってください(笑)。

ローソンがギフトコ利用者に用意する30万個のプレミアムロールケーキ。「太っ腹でしょ?」と加藤社長 ローソンがギフトコ利用者に用意する30万個のプレミアムロールケーキ。「太っ腹でしょ?」と加藤社長

発表会後の囲み取材

―― 日本最大級のクローズドなポイントサービスだった「ドコモポイント」が、「dポイント」として汎用化される。ドコモとしての意義、消費者への影響、メリットは?

加藤社長 大きく羽ばたきたいと思っている。「+d」としていろんな方とコラボしたい、“協創”したいと考えていて、dポイントはそのとっかかりであり、軸として大きく育てたい。

 キャンペーンがたくさんあるが、ベーシックな状態でもお得で使い勝手がいいものに進化させたい。それには皆さんにご利用いただき、またお知恵を吸収したい。

―― 携帯電話料金について総務省のタスクフォースで議論が進んでいるが、ポイントとの関係はどうなっていくのか。またどのようにポイントを活用していくのか。

加藤社長 企業には、健全に発展しながら利用者の満足度を向上・最大化させなければならないという使命がある。タスクフォースでの議論は、その礎になる料金についてのもの。

 一方でこれから広げようとしているdポイントは、便利でお得、かつ「ドコモを今後も使ってやろうじゃないか」という機運を高めるためのもの。この2つをミックスして、トータルでやっていきたい。

ドコモユーザー向けのポイントクラブ ドコモユーザー向けのポイントクラブ

―― ドコモはクレジットカードを発行するイシュアー(発行元)でもある。今後、加盟店ブランドのカード、提携カードを発行する可能性は?

ドコモ担当者 そういった声もいただいており、前向きに検討している。

加藤社長 カードでも、ポイントでも、本業(通信業)でも、いろんなパートナーのお力とお知恵をお借りできればと思っている。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年04月27日 更新
  1. 3社そろい踏みの「Starlink Direct」 料金で仕掛けるドコモとソフトバンク、先行するKDDIは“サービス”で差別化 (2026年04月25日)
  2. スマホの「残価設定」にメス? 総務省がルール統一を検討も、Appleは「不当な扱い」と猛反発 (2026年04月25日)
  3. 楽天モバイル、ルーター「Rakuten WiFi Pocket 5G」の販売を一時停止 理由は? (2026年04月24日)
  4. ダイソーで1100円の「USB充電器(PD20W)」は、きちんと20Wで充電できるのか? (2026年04月26日)
  5. Xiaomiの前に、中国スマホの“雄”だったMeizu、またしてもピンチ (2026年04月26日)
  6. ダイソーの1100円「シースルーイヤフォン」に一目ぼれ “音質と個体差”に目をつむれば「あり」な選択肢 (2026年04月23日)
  7. 携帯電話のホッピング問題、「6カ月以内の継続利用を認める」方向で決着か 2026年夏に結論 (2026年04月23日)
  8. 1.72型ディスプレイ搭載スマートバンド「Xiaomi Smart Band 10」、高精度の睡眠モニタリングも可能 (2026年04月25日)
  9. ソフトバンクが「今回もやる」とGalaxy S26を月額1円で販売――販売方法を早急に見直さないと撤退を迫られるメーカーも (2026年03月08日)
  10. 「Pixel 10a」と「Pixel 10」どちらを選ぶ? 実機比較で分かった「約5万円差の価値」と「明確な違い」 (2026年04月20日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年