Apple Watchやめました:ほんとに必要?(1/2 ページ)

» 2015年11月22日 06時00分 公開
[今西絢美,ITmedia]

 5年近くiPhoneを愛用し続けている筆者は、4月24日の発売当日に「Apple Watch」をゲットしたうちの1人。仕事柄さまざまな最新ガジェットに触れる機会があるが、とてもワクワクしながら手元に届くのを待っていた記憶がある。

photo 筆者が購入した「Apple Watch」は、42ミリシルバーアルミニウムケースとグリーンのスポーツバンドの組み合わせ

 というのも、取材先などでAndroid Wear搭載のスマートウォッチを腕に着けている人を見ては「未来っぽくてかっこいい!」と思っていたのだ。実際の使い勝手を何人かに聞いてみたが、バッテリー持ちなどに不満はありつつもメッセージの通知などをスマホを出さずに確認できる便利さなどを実感しているようだった。しかし、iPhoneユーザーの筆者は、Android対応のスマートウォッチを購入するには至らなかった。

 そんなところでようやく出てきたApple Watch。飛びつかずにはいられなかったが、最もリーズナブルな「Apple Watch Sport」でもその価格は4万2800円(税別)から。各モデルの価格を見ていると少し及び腰になってしまったが、ちょうどジムに通い始めたタイミングだったこともあり、活動量計としての可能性にも期待して覚悟を決めた。

通知確認、運動、音楽を手元に集約するメリット

 これまで筆者は腕時計を着ける習慣があまりなかったので、まずは一般的な時計と同じ感覚で使い始めた。最初に感じたのは、盤面をいろいろな表示に変えられるのはスマートウォッチならではの魅力だということ。気分に合わせて文字の色を変えたり、ミッキーマウスの盤面にしたりと、気分によって設定できるのが楽しい。また、最新の「WatchOS 2」なら、世界各国のタイムラプス動画や、好きな写真を設定することも可能だ。

photophoto 筆者のお気に入りはシンプルな「特大」のデジタル表示。文字の色も変えられる(左)。ミッキーの文字盤は表示する項目をカスタマイズできる(右)

 また、スマホを出さずとも手元で電話の着信に応答したり、メールを読んだりできるのも改めて便利だと実感した。特に、最近はLINEで家族や友人とやり取りすることが多いので、Apple Watchからダイレクトにスタンプや音声入力で返信できるのが気に入った。

 Apple Watchは、1日の活動量やエクササイズ時間、立ち上がった回数などを記録する「アクティビティ」アプリを内蔵する。これまで運動量をあまり気にしていなかった身としては、己の運動量の少なさに気付かされ、とりあえず1日のノルマをクリアするべく、こまめに階段を利用してみるなど生活を改善するきっかけになった。

photo ジムでよくある運動方法がいろいろと用意されているのがいい

 さらに地味ではあるが、iPhoneをポケットに入れたままで「ミュージック」アプリを操作できるのが一番気に入った機能だ。混雑した電車の中でもぞもぞとポケットからiPhoneを取り出すのは大変面倒だったので、かなり重宝していた。また、筆者は地図・ルート検索アプリ「NAVITIME」を愛用しているので、経路を参照するときに“歩きスマホ”をせずとも、時計をちらっと見ればいいというのも便利だった。

photo iPhoneを音楽プレーヤー代わりに使っているので、純正イヤフォン以上の操作ができるのは便利

避けて通れないバッテリー問題

 これだけApple Watchに魅力を感じる反面、不便に感じたこともある。個人的に気になったのはバッテリー持ちだ。筆者の使い方の場合、おおよそ丸1日は持つものの、充電を忘れた2日目の午後には早くも瀕死(ひんし)の状態。毎日忘れずに充電すればいいだけなのだが、専用の充電器を持ち歩かないといけないのはなかなか面倒。iPhoneのように自分が忘れても誰かが充電ケーブルを持っているだろうという甘い考えは通用しない。これはMicro USB充電できない他のウェアラブル端末全般が抱える問題かもしれない。

photo 充電のしやすさを考えてか、iPhoneのケーブルより長く、持ち運びにはあまり適さない

 また、ジムに通いながら使ってみると、42ミリケースではサイズ感が少し大きいのが気になった。とはいえ、運動量が見える化できるのは楽しく、モチベーションは確実に上がった。しかし、他の活動量計を使ってみると、もっと軽量で身につけていて違和感のないものも多い。Apple Watchはディスプレイの大きさや防水の非対応などから、あまりスポーツ向きではないように感じた。

 さらに、基本としての時計機能にも不満を感じた。バッテリー消費を軽減するために通常は画面が消えていて、時計を見る動作をすると点灯する仕様なのだが、角度によってはすぐに表示されないのがストレスだった。例えば、電車のつり革につかまった状態で時間を見ることが難しい。普通の時計ではこういったことはないので、満員電車では無理な体勢で「んんん……」と悪戦苦闘することになる。

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