格安スマホで母との絆が深まった新人エンジニアの話ふぉーんなハナシ(2/3 ページ)

» 2016年05月19日 10時27分 公開
[宮路大毅ITmedia]

妹がまさかの「iPhone 6s」購入で10万円の出費

 さて、次はようやく機種選びだ。家族でビックカメラに行き、各々好きな端末を選んでもらった。SIMロックフリースマホを使うからにはなるべくコストパフォーマンスのいい端末を選ぶつもりだったのだが、ちょっとした事件が起きた。それぞれが選んだ端末とその理由は以下の通り。

母:「Ascend G620S」(Huawei)

 文字が大きくて読みやすく、初心者でも使いやすいシンプルな設定が気に入って購入。価格は1万9000円前後、 母の用途はメール、LINE程度なので十分なスペックだ。

姉:「P8 Lite」(Huawei)

 姉は「国産ブランドのFREETELがいい」と言っていたが、母と同じメーカーにしてもらった方がいいだろうと説得した(何かトラブルがあったときに対応するのは私なのだ)。

 価格は3万円前後だが、オクタコアプロセッサを搭載するなど、“コスパ最強”と定評がある機種だ 。姉と妹は母と実家暮らしなので、お互い教えあえることもあるだろうし、母と姉が同じHuaweiにしてくれたのは良かった。

私:「ZenFone 2 Laser」(ASUS)

 価格は2万7000円前後。姉と同じ「P8 Lite」と迷ったが、赤が好きという理由でこちらに決めた。SNSやWebブラウザ閲覧などをするが、ヘビーユーザーではない私にとっては、スペックと価格のバランスがちょうどいいと感じた。

妹:「iPhone 6s」(Apple)

 格安SIMで節約しようと言っていた矢先に、まさか10万円前後の端末を買ってしまうとは。既に心に決めていたようで、ビックカメラに行く前にApple Storeで購入していた(価格は高いし、オーバースペックでしょ……と突っ込みたかったが、自分が欲しい端末を使うのがいいだろうと思い、ぐっと堪えた)。

端末 左から姉の「P8 Lite」、私の「ZenFone 2 Laser」

 母が使いやすい端末をメインに、姉にも協力してもらって同じメーカーの端末を買った。当然、各種端末のSIMサイズや対応端末も確認した。iPhone 6sの出費は予想外ではあったが、ビックカメラのカウンターでの契約はサクサクと進み、1時間半ほどで開通した。

 今回の手続きでかかったコストを計算してみた。

  • au解約料:9500円×4人分がかかってしまった。契約更新期間に解約すれば問題ないのだが、4人とも契約月がバラバラだったのだ。もったいないが、さっさと格安SIMに移行した方が節約になると判断した。
  • MNP予約番号発行:2000円×4人分。今まで使ってきた電話番号を引き続き使うために、キャリアで発行するものだ。
  • SIMカード本体:3000円×4人分。ビックカメラで購入してIIJmioの契約カウンター(BIC SIMカウンター)で契約した。その場で買って契約できるのは手軽でとても楽だ。
  • 即日発行手数料:2000円×3人分。IIJmioは、その日のうちに開通できる。今回は割引はなかったが、即日発行手数料やSIMカードはキャンペーンで安くなっていることも多い。

 解約料もあり、合計6万4000円と、なかなかの出費だった。読者のみなさんには契約更新期間での移行を全力でお勧めしたい。

通信料は毎月1万4000円お得に!

 IIJmioにMNPして半年以上が経った今、通信料はどれほど節約できたのか。今一度振り返ってみたい。

 母はガラケーだったため、月々の通信料は1700円前後。子供たち3人は端末の分割支払金を除くとそれぞれ月6500円程度の通信料がかかっていたので、4人合わせて2万1200円だった。

 そして気になる移行後の通信料だが、母、姉、妹はファミリーシェアプランで月々5600円(月額料金2560円+音声通話付帯料700円×3=4660円で、通話料金を入れると約5600円になる)。私はミニマムスタートプランで1600円。合計7200円と、毎月1万4000円もお得になった。

 半年以上たっているので、手続きでかかった6万4000円分も回収できた。家族間や友人との電話はLINEの無料通話にしているので、通話定額プランがなくても大丈夫そうだ。

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