格安SIMの選び方:データ通信専用SIMを選んだときのデメリットは?

» 2016年06月10日 06時00分 公開
[ITmedia]

 格安SIMには、大きく分けて音声通話対応SIMとデータ通信専用SIMの2種類があります。前者は090・080・070から始まる電話番号を利用可能ですが、後者は利用できません。そのため後者は、月額料金が500〜700円程度安く設定されています。

 しかし、データ専用SIMでもIP電話アプリを活用すれば、050から始まる電話番号で、インターネット回線を利用した通話を行えます。うまく活用すれば維持費の節約につながるというわけです。

データ通信専用SIMは、音声通話SIMよりも月額料金が安い

 しかし、データ専用SIMには幾つかのデメリットもあります。まず、電話番号を用いた「SMS」機能が利用できない点が挙げられます。スマートフォンを使用していると、「LINE」や「Facebook」などのサービスに登録する際に、SMSを用いた認証が必要となることがあります。回避法がないわけではありませんが、SMS非対応のデータ通信専用SIMだと、基本的にはこれが行えないのです。

 また、やはりデータ専用SIMの課題として「セルスタンバイ問題」が挙げられます。これは、端末が音声通話に用いる回線交換の位置情報を自動で登録しようとすることに起因する問題。データ専用SIMを利用している場合、音声通話の回線交換に対応していないので、何度も位置情報の登録を試みてしまい、バッテリー消費が通常よりも早くなるというわけです。最近の端末では起こりにくくなっているようですが、音声通話SIMやSMS対応SIMでは、こうした問題は起こりません。

 SMS対応SIMは、月額料金としてはデータ通信専用SIMよりも300円程度高くなりますが、上記の諸問題を解決できます。また、通信プランによっては、SMS非対応のSIMカードを選択できず、データ通信専用SIMが標準でSMS対応になっている場合もあります。なお、SMS機能は、契約済みのデータ通信専用SIMにオプションとして加えることはできませんので、必ず契約時にSMS対応のプランを選択するようにしましょう。

SMS対応SIMカードを選択できることがある

 ただし、SMS対応のSIMカードにした場合にも、まだ問題は残ります。見落としがちですが、IP電話アプリを使った通話では、110番や119番への緊急連絡が行えないのです。緊急時に備えるという意味では、データ通信専用SIMは、あくまでも音声通話対応のSIMを挿したモバイル機器を持っている前提で、2台目の運用に使用するのが無難でしょう。

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