「利用者の声の見える化をしたかった」 街中のWi-Fiに接続できる「タウンWiFi」の大量リプライ騒動

» 2016年10月20日 06時00分 公開
[波戸みつるITmedia]

 「タウンWiFiユーザへの、7SPOTの利用制限を解除して下さい!お願いします!」

 このようなツイートが、複数のユーザーから全く同じ文言でセブン-イレブン・ジャパンのTwitter公式アカウントに寄せられ、一部Twitterユーザーの関心を集めています。

「タウンWiFiユーザへの、7SPOTの利用制限を解除して下さい!お願いします!」 「タウンWiFiユーザへの、7SPOTの利用制限を解除して下さい!お願いします!」というセブン-イレブン・ジャパンTwitter公式アカウント宛てのリプライが大量に投稿されている

「タウンWiFi」とは

 「タウンWiFi」とは、街中のフリーWi-Fiなどのアクセスポイントにスマートフォンを自動で接続し、携帯回線での通信量を抑えることを目的としたサービスを提供するアプリです。

「タウンWiFi」公式ページ 「タウンWiFi」公式ページ

 「Wi-Fiをパスワード入力無しで利用できる」「アプリが自動で検索&接続&認証」という利便さをうたっており、iOS版、Android版ともにユーザーレビューは高い評価となっています。

「7SPOT」とは

 7SPOTはセブン&アイグループが提供する無料のWi-Fiサービスで、セブン-イレブン、イトーヨーカドーなど、セブン&アイグループの店舗で利用できます。

何があったのか

 なぜ今回、タウンWiFiユーザーがセブン-イレブン・ジャパン公式アカウントに大量のリプライを送る事態となったのか、この経緯はガジェット系の話題を扱うwebサイト「geekles」が詳しく解説しています。

 要するに、

  • 7SPOTがタウンWiFiからのアクセスを制限したことに対し、
  • タウンWiFiはアプリ内に「リクエスト機能」として、セブン-イレブン・ジャパン公式アカウントに上記の文言を投稿するボタンを設置し、
  • タウンWiFiの利用者がリクエストボタンをクリックして投稿

 という流れで、セブン-イレブン・ジャパン公式アカウントに対し、スパム的リプライが大量に届いたということです。

 この「大量リプライ」についての意図をタウンWiFiの広報担当に伺ったところ、「これは攻撃的な意図での実装ではありませんでした。リプライという形で『見える化』することで、7SPOTに利用制限を受けている実情を訴えられればという狙いでした」と、現状を不便に思うユーザーを可視化することが狙いだったと説明しました。

 また、タウンWiFiが7SPOTを利用するに当たって、契約などは結んでいますかという質問に対しては「現状、契約はありません」という回答でした。

タウンWiFi公式アカウント(担当者に確認済み)からもツイートしている タウンWiFi公式アカウント(担当者に確認済み)からも同様のツイートをしている

7SPOTがタウンWiFiを制限した理由

 そもそも、なぜ7SPOTはタウンWiFiからのアクセスを制限したのでしょうか。これは7SPOTの利用規約を読むと明確です。

会員資格は「7SPOTの会員もしくは提携する他のサービスの会員」 会員資格は「7SPOTの会員もしくは提携する他のサービスの会員」

 会員資格の項を読むと、7SPOTの会員もしくは提携する他のサービスの会員にのみ、7SPOTを利用する資格を与えると書いてあります。7SPOTの担当者に確認したところ、「タウンWiFiというアプリが弊サービスと連携している認識はない」とのことでした。

 つまり7SPOTからすれば、会員以外からのアクセスがあったためにそれを弾いたという当然の対応をしたまでに過ぎません。

「Japan Connected-free Wi-Fi」は合意を得て7SPOTと連携

 街中のWi-Fiアクセスポイントに接続する類似したサービスとしては、NTTブロードバンドプラットフォームが提供する「Japan Connected-free Wi-Fi」があります。

「Japan Connected-free Wi-Fi」 「Japan Connected-free Wi-Fi」

 こちらのサービスも7SPOTを利用可能としているので電話で伺ったところ、「セブン&アイグループ様の他、提携している各社様には企画意図を説明し、合意を頂いた上で連携しています」との回答を頂きました。


 街中のWi-Fiアクセスポイントの有効活用、訪日外国人向けの手順簡略化は、2020年に東京五輪が控えていることもあり、今後ますます重要視されるでしょう。そういった流れを受けてのタウンWiFiの開発だとは思いますが、きちんとアクセスポイント提供各社と合意を得た上でサービスを提供してほしいものです。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年06月13日 更新
  1. スタバ長時間滞在、なぜ「一律ルール」設けない? “スマホでゲーム、PCで仕事も…広報見解は (2026年06月12日)
  2. 新エントリースマホ「arrows We3」発表 コンパクトな高耐久ボディーに5000mAhバッテリーや新カメラを搭載 (2026年06月11日)
  3. 「JALモバイル powered by ahamo」のお得度を検証 本家ahamoやIIJmio版とは何が違う? (2026年06月12日)
  4. スマホの“ミニ”外付けディスプレイが流行の兆し? 若者がインカメラではなく「アウトカメラ」で自撮りする理由 (2026年06月10日)
  5. 「日本通信アプリ」の新バージョン提供開始 FPoS対応で本人確認のセキュリティを強化 (2026年06月11日)
  6. 20万円超も珍しくない高額スマホ時代、「スマホ保険」の選び方と料金の目安は? (2026年06月12日)
  7. 「Nintendo Switch 2」が“転売ヤー”の餌食に 多言語版の買い占め→「プレイ50時間」条件復活 (2026年06月12日)
  8. なぜ? マクドナルド「巨大セルフ注文端末」に批判殺到の理由 UI/UXに価格表示まで……直面している課題とは (2026年05月14日)
  9. ソフトバンクが「今回もやる」とGalaxy S26を月額1円で販売――販売方法を早急に見直さないと撤退を迫られるメーカーも (2026年03月08日)
  10. あのシャープが「ウェアラブル」に参戦? スマホ「AQUOS」新製品予告 詳細は16日に発表 (2026年06月10日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー