よく耳にする「Webライター」ってどんな仕事なの?(2/2 ページ)

» 2016年12月03日 06時00分 公開
[おしり元気ITmedia]
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「スタバでノマドしてそう」→実際は図書館に行きます

 スタバでノマドをしてみたい人生でした。

 Webライターになりたての頃は、背伸びをしてみたこともありましたが、すぐに「カフェモカトールサイズ440円!? もったいね〜!!」という思考になりました。愛用する東芝製ノートPCが15.6型と巨大すぎること、節約のためWord風なフリーソフトのテキストエディタを使っていることも敗因です。これでは「スタバでノマド」の風上にも置けません。 しかし、家にこもって1日中文章を書いていると、発狂しそうになるというのも事実。特に夕暮れが近づいてくると、なんだか全てが嫌になりますので、心の健康を保つためにもノマドは重要な行為です。

 以前はノマド民を「仕事している自分、カッコイイ」と思っている人だと勘違いしていたのですが、Webライターになってからその重要性を痛感し、ばかにするのは一切やめました。

 私は書きかけの記事をスマホに入れて、図書館でノマドします。図書館は、若者が受けることのできる数少ない税の恩恵です。積極的に利用していきます。文章を書くだけなら、スマホでもそんなに不自由はありません。

 スマホがあればどこでも仕事ができるというのは、Webライターの利点と言えますね。こうやってフットワークを軽くすることで、仕事のパフォーマンスも上がるし、自分がどんどん自由になる。極端な話、日本にいる必要もない。インターネットはどこにでもありますからね。僕たちWebライターは「場所」に捕らわれない、渡り鳥なんです(笑)。

 ……と、図書館で「BRUTUS」のインタビューを受ける妄想をしていたら、1時間たっていたということがありました。その他、図書館では「寝る」などをします。すると、仕事が進みませんので、帰宅してから頭を抱えることになります。経験上、こういうことをしてしまう日は何をしてもダメです。しかし、ダメな日は仕事の一切をあきらめることも可能なのがWebライターのいい所だと思います。締め切りが許してくれればの話ですが。

図書館あるある あの静けさ、逆に集中できない

「有名ライターと仲良くなれそう!」→恐れ多くて声を掛けられない

 とあるイベントに参加した際、超有名ライターAさんの姿を見かけました。「ああっ! Twitterのフォロワー25万人のあの人だ……!」私もインターネットユーザーなので、そういう人を生で見ると興奮します。

 しかし、声をかける勇気はありませんでした。というか、私のような無名ライターは、声をかけようという思考にすら至ることができません。

 Aさんを目の前にして、名刺を差し出し、「同業者です!」なんて言えるでしょうか。絶対に言えません。Aさんの仕事がスカイツリーを作ることなら、私の仕事はフードコートでソフトクリームを巻くこと。私がとぐろの終わりをしっかりとがらせて満足している間に、Aさんはツリーのてっぺんから雲を見下ろしている訳です。

 その日私は、人に囲まれているAさんの姿を眺めながら、ウーロン茶を飲んで帰りました(お酒が飲めない)。どんな世界でも、すごい人はたくさんの人に囲まれています。

 後日友人に「Aさんって、会ったことある?」と聞かれたので、キメ顔で「見たことがあるよ」と答えました。

 Webライター同士の交流を目的とした、「ライター交流会」というものもあります。そういう場所にも有名ライターや有名編集者が集まるので、Webライターたちは名刺を3億枚刷って臨むそうです。なぜ推定的な表現をしたかというと、私は怖くて行ったことがないからです。

 名前を売る。仕事をもらう。仲間を増やす。フリーランスで活動していくにはどれも大切なことです。Webライターとしての明暗はコミュニケーション能力にかかっていると言ってもいいかもしれません。美容師が話しかけてくることを嫌がっている場合ではないなと強く感じます。

有名人 顔出ししていない人も多いので、何気なく隣り合った人が有名人でビビることもある

Webライターの現実はシビアだった

 憧れのWebライターになってみたら、想像よりもずっと地味な世界で驚きました。日々時間と闘い、区民の財産を使ったノマドで節約する日々。理想のカッコいいWebライター像が、どんどん遠ざかっていきます。

 今はこんな感じですが、いつか必ず、ITmediaのどこかにある「札束とボディビルダーとドン・ペリニヨンが入り乱れる部屋」に通してもらえるように頑張りたいと思います。 さて、長くなりましたが、Webライターとして読者の皆さんに伝えたいことはただ1つ

 いいねをせずに、リツイートをしてくれ〜!

 以上です。

リツイート おれたちはいつだって、バズりたいんだ!
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