FREETEL、スマートコミコミ+の“縛り”を否定せず「支払い総額を安く抑えることを主眼」→グラフにしてみた(2/2 ページ)

» 2017年04月27日 13時45分 公開
[井上輝一ITmedia]
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とりかえ〜るの免責価格と「3年目」について

筆者 契約12カ月未満の動作可能端末、あるいは契約12カ月以上18カ月未満の破損端末への「とりかえ〜る」適用には「免責価格」が必要とありますが、具体的な価格をお教えください。

回答 契約12カ月未満の場合、「とりかえ〜る」は適用不可です。端末が破損した場合は、付帯されているプレミアム端末補償をお使いいただく形となります。プレミアム端末補償の補償利用時の価格は以下に記載がございます。

 なお、他社の端末については、プレミアム端末補償は付属されておりません。

 契約12カ月以上18カ月未満の破損端末の場合、「とりかえ〜る」利用時に以下の金額をお支払いいただきます。

<自社の端末>

プレミアム端末補償で補償を受ける際の「良品交換価格」と同価格をお支払いいただきます。

<他社の端末>

以下の金額をお支払いいただきます。

 公式サイトの文言が誤解を招く表現になっていたため、修正いたしました。

筆者 公式サイトの記述に「該当機種ご利用3年目以降は返却の必要はありません。」とありますが、「利用3年目」=「利用25カ月目」であるため、満2年使用後ならとりかえ〜るを適用しても端末返却の必要はないように読めます。一方で、常識的な契約形態から類推すると割賦支払い完了、つまり36カ月の使用の後なら返却の必要なし、ということなのではないかとも考えられます。実際のところが後者であるなら、公式サイトの記述は日本語として正しくないので訂正したほうがよろしいかと思います。

回答 「4年目以降」が正しい表記となります。ご指摘ありがとうございます。公式サイトは修正させていただきました。

「MNP転入が不成立だとセット価格を一括請求」→発生しないケースだった

筆者 プラン選択画面にある「MNPのお申し込みの場合で、MNPの切り替えがなされなかった場合は、FREETEL SIMの契約が不成立となりますので、セット価格分を一括請求とさせて頂きます」の文言は、MNP転入時に与信審査などで通信契約ができなかった場合に端末価格のみを一括請求するという理解でよろしいでしょうか。その場合、先の質問でも触れた「定価の倍以上の価格の端末」の満額が請求されるのはユーザー不利益があまりに大きいように思いますがどのようにお考えですか。

回答 お客様からのMNP切り替えのご申告がない場合、MNP番号の期限が到来するタイミングで自動で切り替えを行う仕組みとなっておりますので、MNPの切り替えがなされないケースというのは基本的には発生しません。稀なケースとして、MNP番号の期限を誤って申告された場合、自動で切り替えができないケースがございますが、その場合であっても、即座に契約不成立とはならず、個別にご連絡し切り替えを促します。 現状のサービス仕様においては発生しないケースになりますので、本日記載を削除させていただきました。

ユーザーへの根本的な姿勢の改善を求む

 筆者からの質問に対して、時間がかかっても答えてくれたことは誠実な姿勢だと思う。しかし、肝心の「なぜ端末がこんなに高いか」ということについては明言を避け、「割賦契約による契約期間の制限を受けたくない方には」と暗に端末代金が実質的な縛りになっているのを認めたことや、プランの一部を仕様変更しつつも相変わらずユーザーに向けて分かりやすい説明はないこと、とりかえ〜る期間の文言修正や契約不成立時一括請求の文言の削除をユーザーに対して説明なく行い、そのアナウンスもないことなど、ユーザーに対して誠実とはいえない対応になってしまっている。

 消費者庁は「表示が優良誤認である」という。総務省は「適正な表示を」という。FREETELがユーザーと真摯(しんし)に向き合ってくれることを願うばかりだ。

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