ケイ・オプティコムは5月31日、同社のMVNOサービス「mineo」で提供する契約プランに大容量となる「20GBコース」と「30GBコース」を追加することを発表した。
大容量プランは、NTTドコモから回線を借り受ける「Dプラン」、KDDIから回線を借り受ける「Aプラン」ともにデータ専用(シングル)、音声(デュアル)プランの両方で選ぶことができる。
データ専用プランの価格はDプランAプランともに変わらず、20GBコースが3980円(税別、以下同)、30GBコースが5980円だ。
音声プランではDプランの20GBコースが4680円、30GBコースが6600円。Aプランはそれぞれ90円安く、20GBコースが4590円、30GBコースが6510円。
また、提供中の5GBコースは価格はそのままに、6GBコースに容量が引き上げられる。5GBコース契約ユーザーが特別操作する必要はなく、自動で適用される。
6月1日から同社回線の長期利用者向けの施策として、「ファン∞とく」が始まる。ファン∞とくでは、利用年数に応じて契約事務手数料が無料になる「エントリーコード」の配布や、端末の追加購入、機種変更時に電子マネーをプレゼントするという。電子マネーのプレゼントが始まるのは2017年9月1日から。
利用年数は現在利用中の回線をさかのぼり、契約開始時点からカウントする。例えばmineoのサービスが始まったのは2014年6月3日だから、最初期から契約を続けているユーザーは2017年6月3日時点で満3年の使用となり、それまでにもらえるエントリーコードや電子マネーなど全てもらえるという。
また、契約年数に応じて「王国コイン」も配るという。王国コインは、mineoのコミュニティーサイト「マイネ王」でさまざまな特典と交換できるという。第1弾としては年初の企画として人気だった「マイネおみくじ」で王国コインを使うことができる。おみくじは、運勢の結果に応じてパケット容量をもらえるとする。
mineoのサービス開始から3周年を記念して、音声プラン(デュアルタイプ)を契約したユーザーの月額を3カ月間800円割り引くキャンペーンを始める。申し込み期間は6月1日から7月18日まで。
パケットを消費する高速モードと、消費しない低速モードを切り替えられる「mineoスイッチ」だが、切り替えたい度にアプリを開いて設定するのが面倒という声があった。そういった声を受け、mineoは「mineoスイッチタイマー」を作成した。利用可能になるのは6月1日から。
mineoのマイページから選択することで、曜日、時間(15分単位)で低速モードにする時間を選ぶことができる。
これまで、mineoでDプランに転入しようとすると、一度mineo側のオペレーターがユーザーからの申告書を目で確認して、NTTドコモの顧客情報管理システム「ALADIN」の端末に手動で打ち込んでいたという。そのため、転入のための作業に60分程度かかっていた。
今回mineoは、ALADINのAPIを呼び出すことで人の手を介さずに、直接ALADINとやりとりすることを可能にした。作業にかかる時間を「数分程度」に短縮したという。
6月1日から、mineoの端末ラインアップにエントリーモデルとして「Huawei nova lite」を追加する。価格は1万9800円。なお、nova liteはDプランでしか使えない。
nova liteは2017年2月に販売を開始し、IIJやニフティ、ビッグローブ、LINEモバイル、楽天が同時に取り扱いを始めていた。
このタイミングでnova liteの取り扱いを始める理由として、ケイ・オプティコムの上田晃穂氏は「(他社で)すごい売れてるって聞いたからうちも入れようかなと」と説明した。
2014年からサービスを始め、2017年5月には契約数が68万契約に達したという。価格面・サービス面ともにMVNOとMNOの競争が激化し、ユーザーから見て「違いが分からない」状態になっている市場に対して、サポートを中心に顧客満足度を重視することで「オンリーワンのサービス」を目指す。テレビCMでの新規ユーザー獲得や、コミュニティーサイト「マイネ王」でのユーザー同士のサポートによって、2017年3月の解約率は1.2%で推移したという。2017年度中には100万契約を目指すとする。
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