iPhoneユーザーとして一番気になっていたのは、やはり発熱だ。iPhone 6はかなり発熱し、夏場のレイドバトルでは携帯型扇風機やタオルにくるんだ保冷剤を一緒に持ち歩いていた。ポケGOはいろいろな意味で熱くなるゲームなのだ。
iPhoneXはどうか。アプリを起動してみると、やはり熱い。かなり熱い。ポケモンボックスや図鑑を参照しているだけでカメラ周辺がみるみる熱くなっていく。
さらにトレーナーにありがちな“充電しながらアプリ操作”は、もっと熱くなる(充電時は最も発熱が多い)。これはつまり、冬場のポケ活ではiPhoneXもカイロ代わりになるということ。そして来年の夏には、再び熱対策が必要になることを示唆している。何かいい対策はないものだろうか。
最後のチェックポイントは、Bluetooth(BLE)でスマホと連携するウエアラブル端末「Pokemon GO Plus」(ゴプラ)との連携だ。ゴプラは振動とLEDの点灯でポケモンやポケストップの存在を教え、さらにアイテム回収やポケモンゲットまでこなすスグレモノ。スマホの画面を見なくてもゲームを続けられるため、通行のジャマをせず、ポケモンの卵の孵化に必要な距離をかせぐこともできる。忙しい社会人でもポケGOを続けられる大きな武器でもある。
ところが、AppleがiOS 11をリリースすると、ゴプラの挙動がおかしいと話題になった。ポケストップやポケモンを見つけても、ゴプラが3回鳴動した後にならないと反応しない。このタイムラグのせいでアイテムを取り損ねたり、ポケモンをゲットできない事態が頻発。ゴプラ愛用者にとって、iOSのアップデートは鬼門となった。
しかしiPhoneXには当然、最初から新しいiOSが入っている。実は機種変更にあたり、最も悩んだのがコレだ。
結果として、やはりゴプラは3回鳴動し終わるまで、ボタンを押しても反応しないようになってしまった。ゴプラが反応した時には既にポケストップやポケモンのいる場所を通り過ぎ、アイテムゲットやポケモンを捕獲できないケースは実際に増えている。
しかし、悪いことばかりでもなかった。アプリの安定性が増し、ゴプラ接続中に“いつのまにかアプリが落ちていた”ということは減った。個人的にはアイテム回収より歩いた距離が反映されるほうがありがたいからだ。
安定した環境で効率の良いポケ活。発熱やゴプラ接続の不具合といったマイナス要素はありながらも、全体として今回の機種変更は成功だったと思っている。
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