楽天モバイルは5月26日、コミュニケーションアプリ「Rakuten Link」の記者説明会を開催した。残念ながらインディ500からの帰国中であったため、中山さんがアップしていた動画を視聴した。
この記事は、毎週土曜日に配信されているメールマガジン「石川温のスマホ業界新聞」から、一部を転載したものです。今回の記事は2026年5月30日に配信されたものです。メールマガジン購読(税込み月額550円)の申し込みはこちらから。
動画のタイトルにもあるように、質疑応答では「着信拒否ができない」欠点が指摘されていた。
Rakuten Linkはサービス開始当初から提供されているアプリだが、着信拒否機能を備えていない。
楽天モバイルが提供するサービスの中でも「無料通話」は目玉であり、ユーザーの誰もがRakuten Linkを入れているのは間違いない。しかし、昨今、迷惑電話などが増えているにも関わらず着信拒否ができないのだ。
Rakuten Linkの進化を振り返ると、どちらかというとユーザーに向いているのではなく、そもそもスタート段階から「楽天経済圏とユーザーの接点」というコンセプトであることがよくわかる。
楽天グループとしても、ユーザーには無料で通話を提供する一方、毎日、起動させることで、楽天市場などの出店者の広告に触れさせ、そこから購入を促すスキームが重視されている。
決算会見でも、感謝祭などの催事で盛り上げることで、楽天市場出店者からの広告料収入が増えたといったアピールがされたこともある。
最近ではRakuten AIを組み合わせることで、さらに広告料収入が増加したというデータも示されていたことから、Rakuten Linkは公式サイトのトップページ、ダイレクトメールに代わる、ユーザー接点のポータルになろうとしているのだろう。
記者説明会でもう一つ気になったのが「RCS」への対応だ。
Rakuten LinkはRCSベースであるが、+メッセージと同様に独立している。
世界的にはグーグルがRCSを推進したことで、アップル「iMessage」とも高画質な画像などを送受信できるようになった。
この流れを国内ではいち早くKDDIが捉え、RCSに対応。ソフトバンク、NTTドコモも続いた。MVNOでもRCSが使えるようになる。
iPhoneとAndroidがつながり、KDDI、ソフトバンク、NTTドコモも対応する中で、Rakuten Linkは孤立したままでいいのか。
ユーザーにRakuten Linkをメインで使い続けてもらうにはRCSを取り込んだ方がいいのではないか。
楽天経済圏の入り口となるスーパーアプリを目指すなら、着信拒否やRCSなどユーザー視点の機能をまずは取り込んでいくべきではないだろうか。
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