開発陣に聞く「JOJO L-02K」(ACT2):「スタンド使いはすれ違う」 前作にはないジョジョスマホの新コンテンツ(1/3 ページ)

» 2018年03月19日 13時43分 公開
[田中聡ITmedia]

 「ジョジョの奇妙な冒険」とコラボしたスマートフォン「JOJO L-02K」の開発者インタビュー。ACT1では、社内や集英社と調整をする中で「単なる第2弾では意味がない」「スマートフォンとして新しいことがする」といった考えを共有し、「コミュニケーション(ジョジョニケーション)」を軸にしながら開発を進めてきたことをお伝えした。その中で生まれた機能の1つが「擬音モード」だったという。

 今回もNTTドコモ プロダクト部 第二商品企画担当の鹿島大悟氏と、プロダクト部 第一商品企画担当の津田浩孝氏に話を聞いた。

JOJO L-02K JOJO L-02Kの企画、開発を担当したドコモの津田浩孝氏(左)と鹿島大悟氏(右)

あえて音は鳴らさない「擬音モード」

―― その擬音モードについて、解説をお願いします。

津田氏 端的に言うと、スマートフォンの着信音や操作音を、擬音で表現するというアイデアです。細かいところでは、ページをめくるときの音で「パラリ」というのがあります。

―― ん? パラリって擬音、原作にありましたっけ……?

津田氏 あります。康一君の……。

―― あー、ヘブンズ・ドアーで本にされたときの!

津田氏 話が早い(笑)。(※第4部の登場人物 広瀬康一が、漫画家のスタンド使い 岸部露伴の能力によって本にされてしまったシーン)

―― 擬音の描き文字も、作品から取っているんですか?

鹿島氏 そうですね。基本的に原作の素材を使わせていただいています。

―― 探すのも大変ですよね。この書体がいいとかも……。

鹿島氏 それはなかなか大変でした。

―― 何パターンほどあるのでしょうか?

鹿島氏 実は、これ自体にそれほどたくさんのパターンがあるわけではありません。通知で少し条件を含めて3パターン。あとはページめくり。他に、擬音モードをオンにすると演出が変化するものもあります。

JOJO L-02KJOJO L-02K マナーモード中に通知があると、作中の描き文字が表示される「擬音モード」

―― 実際に音は鳴らないんですよね?

津田氏 あくまでマナーモードにしているときに、擬音モードになります。

鹿島氏 音が出るときは、擬音モードは設定できません。ちなみに、ここから(通知バーから呼び出せるショートカット)から設定もできます。

―― すごい、こんな特等席に(笑)。

津田氏 今のスマートフォンは「さみしいところがあるよね」という話が出ました。各機種で心地よいサウンドやかわいいサウンドはありますけど、スマートフォンはマナーモードのまま、ヘタをしたらサイレントモードのままにしているという人がかなりいます。せっかくなので、そこをもう少し情緒的に楽しめる仕掛けができないかな、ということで擬音モードを提案しました。

 アラームも擬音にするというアイデアもありましたが、「起きられない」と言われてボツになりました(笑)。

―― ジョジョのサウンドは作れないですよね。

津田氏 これがオリジナルだと言って作っても、人によって鳴っている音は違うはずなので、本当の原点は擬音しかないんですよね。

―― でも、発表会で吉澤社長がJOJO L-02Kを紹介するときは、音が出ていましたよね? あれは……。

JOJO L-02K 2017年10月の発表会にて。ドコモの吉澤社長がプレゼンした時には、確かにリアルな“サウンド”が鳴っていた

津田氏 あれは、ジョジョのスライドが表示されているときにカッコイイ擬音を表示してくれ、とわれわれがむちゃを言ったのが発端です。いろいろ調整をしてくれて、じゃあ吉澤が話し終わる前に擬音を表示しましょうと。で、今度それをやって予行演習をしたら、(吉澤氏から)「ちょっと間が持たない」と言われて……。音を付けることで場面転換がうまくいくのではと。商品とは別の話で、プレゼンテーションの演出ですね。

鹿島氏 端末のコンセプトからも、音を入れるのは初期から外していました。

       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年09月12日 更新
  1. 「折り目があります」――Apple初の「iPhone Duo」実機画像がSNSで物議、高価ゆえにガッカリか (2026年09月10日)
  2. NHK受信料未収で宿泊事業者に1140万円請求 「どうしてもご理解いただけなかったため」民事訴訟提起 (2026年09月10日)
  3. 折りたたみ「iPhone Duo」を触って実感した“Appleらしさ” 現地からファーストインプレッション (2026年09月11日)
  4. なぜ? カーナビが「NHK受信料」対象になるワケ 課金されるケースと徴収を免れる方法 (2025年04月15日)
  5. 「iPhone 18 Pro」は何が進化した? 「iPhone 17/17 Pro」とスペックを比較 全て20万円超えの価格が悩ましい (2026年09月10日)
  6. Apple初折りたたみ「iPhone Duo」ついに登場――耐久性から価格まで、気になる疑問FAQで解説 (2026年09月10日)
  7. iPhone 17 Proの背面ガラスがバキバキに 約2.8万円の修理代、「クレカの付帯保険」に助けられた話 (2026年09月11日)
  8. 「iPhone 17e」と「iPhone 17」どちらが買いか? 2機種を使い込んで分かった“スペック表にない違い” (2026年04月29日)
  9. 「iPhone Duo」発表 Apple初の折りたたみ、Apple Pencil対応、インカメラは埋め込み型でTouch ID採用 10月23日発売、36万4800円から (2026年09月10日)
  10. 「Suicaのペンギン」卒業騒動にまつわる背景と誤解 JR東日本に聞いた (2025年11月14日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー