YouTubeに視聴時間をチェックできる新機能が追加され、想像以上に自分がYouTubeを見ていることに驚いたユーザーも多いのではないでしょうか。
YouTuberのヒカキンさんがこの機能を取り上げた動画では、ユーザーが自分の視聴時間をコメント欄に続々と投稿。中には1日平均12時間を超える立派なYouTube中毒者もいて、私たちの暮らしの中でいかにYouTubeの存在感が増してきているのかが分かります。
2018年はW杯、甲子園と、今までテレビの大型コンテンツだった番組もアプリ配信され、どこにいてもスマホで中継を視聴できるようになりました。ドラマやバラエティ番組は「TVer」や「Paravi」で配信されており、レコーダーがなくてもスマホで後から番組を楽しめる時代になってきています。
アンケートメディア「TesTee Lab!」の調査によると、テレビ・動画を視聴する際の利用デバイスは、10代女性の8割が「スマートフォン」と回答。10代と20代はテレビよりもスマホで番組を視聴する割合が多く、テレビでの視聴は約6.5割にとどまることが分かりました。
最近は大学進学などで一人暮らしを始める際、テレビを買わない人が多いとよく耳にします。しかし、地上波のテレビ番組をまったく観ないわけではなく、番組を視聴する方法が変わっただけなのかもしれません。
さらに、動画は視聴するだけでなく、投稿することも当たり前になりつつあるようです。ジャストシステムが2017年に行った調査によると、SNSに動画コンテンツを毎日投稿する人が半年で2倍以上に増えたことが判明。2017年6月度は「毎日投稿する」人が6.4%でしたが、12月度調査では14.8%まで増加したのです。
2018年5月度の調査では、SNSに週に1回以上動画を投稿する10代の割合は50%と半数を突破。前年比では1.6倍の伸びとなっており、特に10代の間で動画投稿が一般的になっていることが分かります。そういえば2018年は、若者に人気の動画共有アプリ「Tik Tok」のテレビCMをやたら見た夏でした。
Instagramの利用アクションを見ても、10代は動画投稿できる「ストーリー」の利用頻度が高く、10代のインスタユーザーの約半数がストーリーを活用しています。一方、30代はストーリーの投稿が約5人に1人と少数派で、代わりに閲覧目的が8割以上を占めました。つまり、若い年代ほどSNSでの動画を含めた発信に積極的で、年齢を重ねるほどSNSを受け身的に使っているのです。
私たちの生活に欠かせないものとなっている動画コンテンツ。時代の変化が急で、一世代違うだけで向き合い方がガラッと変わるのが面白いところです。今後のコンテンツサービスの進化に注目です。
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