「iPhone XR大幅値下げ」に待った 「見せかけの値引き」カラクリを解説(1/2 ページ)

» 2018年11月26日 14時30分 公開
[井上輝一,ITmedia]

 NTTドコモが販売する「iPhone XR」が、11月26日から値下げされたと話題だ。「大幅値下げ」とタイトルに掲げる報道も見受けられる。ドコモの施策は「本体代金から約7万円を値引く」というもの。Wall Street Journal紙などが報じている「新iPhoneの販売不振」とひも付けて、「これほど大幅な値下げが必要なくらい、販売が振るわないのか」と捉えても不思議ではないが、実際はそれほど安くなっていない。

 結論からいえば、今回新たに値引かれたのは約8000円にすぎない。

 本体代金が7万円も値引かれているのに、なぜ8000円ほどしか実際には安くなっていないのか。このカラクリとなる「端末購入サポート」に焦点を当てる。

【訂正:2018年11月26日午後3時15分 値引き額について修正を行いました。詳細は後述】

大幅に安くなったようで実はそれほど安くなっていない「iPhone XR」

端末代金が下がっても通信料金がその分上がり、差し引きゼロに

 今回の報道の契機となっているのは、「iPhone XRが端末購入サポートに追加されたこと」だ。端末購入サポートとは、機種変更を12カ月間行わないことを条件に端末代金を直接割り引くプログラム。

 これにより、iPhone XRの本体代金から5万8968円が割り引かれる。

 しかし、端末購入サポートの適用対象になるということは、同時に「月々サポート」の対象外になることを意味する。月々サポートは、対象端末を購入することで24カ月に渡り通信料金を割り引くプログラムだ。

 そして、iPhone XRに適用される月々サポートの総額は5万8968円だった。

 つまり「端末購入サポートの適用」は、値引き元を通信料金から端末料金へ切り替えることであり、ユーザーが支払うのは端末代金と通信料金の総額である以上、「5万8968円の値引き」は見せかけにすぎない。

 今回の端末購入サポートについて、より正確に表現するなら、「端末代金が5万8968円安くなる代わりに、通信料金が5万8968円高くなる」とするのが適切だろう。

それでも8000円ほどは安くなった

 ただ、今回は端末購入サポート適用と同時に、iPhone XRの購入で端末代金から8424円を値引く「iPhoneデビュー割」も始まった。

 ドコモオンラインショップで買えば「オンラインショップ限定特典」として5184円の追加値引きもあるが、これは9月から適用できる施策で、新たな値引きではない。

 したがって、今回の値引き額は8424円にとどまるといえる。

 この値引き額が購入動機になるのであれば止めはしないが、端末購入サポートの値引き額と合わせた「6万7392円」分が安くなったと思って契約してしまうと、予想外の出費となる恐れがあるので注意してほしい。

2018年11月26日午後3時15分 追記

当初、ドコモオンラインショップ限定特典を値引き額に入れて計算していましたが、本特典は2018年9月からの施策であり、以前から適用は可能だったため、今回の値引き額として計算に入れるべきではありませんでした。今回iPhone XRの契約から新たに値引かれるのは「iPhoneデビュー割」の8424円のみとなります。おわびして訂正いたします。


端末購入サポートのメリットは他にある?

 端末購入サポートの「見せかけの値引き」に注意してほしい、とするのがここまでのまとめだが、メリットもある。

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