2018年のモバイル業界を振り返る(3月編):「テザリング」はいつまで“特別”なのか:Mobile Monthly Top10

» 2018年12月21日 13時00分 公開
[井上翔,ITmedia]

 2018年も残すところあとわずか。そこで、ITmedia Mobileの月間アクセスランキングを集計しつつ、1年を振り返ってみようと思います。

 今回は3月のランキングを見てみましょう。

 3月は、au(KDDI・沖縄セルラー電話)が「スーパーデジラ」「auピタットプラン」「auフラットプラン」で実施していた「テザリングオプション」(月額500円)の無料提供の最終月でした。そのこともあってか、ランキングのアクセス数トップ10のうち3記事がテザリングに関連した記事となりました。

 PCやゲーム機などとデータ通信を“共有”するテザリングですが、スマートフォンやタブレット自身が通信する容量が増える中、SNSなどでは「別途オプション料金を取る意味が分からない」という旨の反応が多かったように思います。一方で料金を取る(予定)のキャリアとしては「ネットワーク負荷の軽減」「料金プランの抑制」「テザリングの品質担保」と三者三様の理由があるようです。

auのテザリング 現行のauの「テザリングオプション」料金。赤枠で囲った部分が3月に“話題”となったオプションが有料化されたプラン

 テザリングの有償提供は日本だけの「特殊事情」なのでしょうか。海外キャリアの料金プラン体系をいくつか確認すると、いろいろな提供パターンがあるようです。

  • 特別な制限なし(料金プランにテザリング利用権を含む)
  • 特定プランのみテザリングを付帯(他のプランでは有料オプション)
  • テザリングは標準付帯するが、端末単体とは別個の通信容量制限がある
  • ポストペイ契約はテザリングできるが、プリペイド契約ではテザリング不可

 ともあれ、テザリングに課金をしたり制限をかけたりすること自体は特別なことではないのです(以前も触れましたが)。

Verizonの場合 米Verizonの場合、テザリング(モバイルホットスポット)は特定プランにおいて無料、その他のプランのうちスタンダード(後払い)契約のものは有料で利用できる(対応プラン以外のプリペイドプランでは利用不可)

 とはいえ先述の通り、スマホやタブレット自身のデータ通信量は増加トレンドをたどっており、テザリングを“特別扱い”する意味合いは薄れています。よりリッチな通信ができる「5G(第5世代モバイル通信技術)」の商用サービスが始まろうとしている中、サービスとしてのテザリングのあり方の見直しは必要だと考えます。

 今後、テザリングはどうなっていくのでしょうか……?

合奏デモ より高速かつ低遅延になる「5G」。テザリングの扱いはどうなっていくのだろうか?(写真はNTTドコモとヤマハによる5Gを使った合奏デモ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年10月26日 更新
  1. 「Androidのマイナンバーカード」がスタートするもフル機能対応機種が少ない件 ポイントは「StrongBox」という仕組み (2026年10月24日)
  2. ダイソーで1100円の「USB Type-C to HDMIケーブル」でスマホの画面をテレビに映すとどうなる? 対応機種なら試してみる価値あり (2026年10月24日)
  3. 「iPhone Duo」はLINEもポケモンGOも“黒い”余白だらけ? 日本の定番アプリは未対応が多く (2026年10月23日)
  4. 進化した「Siri AI」で感じた、iPhoneの操作を一変させる実力 「AI出遅れ」の汚名返上なるか (2026年10月24日)
  5. デジタル庁が「Androidのマイナンバーカード」対応機種を公表 属性証明機能を使える機種は限定的 (2026年10月19日)
  6. iPhone Duoを使って痛感した「Face ID」のありがたさ 充電スタンドに置いたまま通知が見られない不便さに苦しむ (2026年10月24日)
  7. ダイソーで330円の「人感・明暗センサーLEDバーライト(Type-C)」が意外と便利 1人暮らしの帰宅時や非常灯に便利  (2026年07月18日)
  8. JR東日本「分かりにくい」新幹線券売機を改善へ なぜ、スマホではなく「駅での最短1分購入」を実現? (2026年07月04日)
  9. きょう発売の「iPhone Duo」、Apple 表参道でゲットしてきた 早速開封レポート (2026年10月23日)
  10. KDDI、子会社モビコムのモンゴルでの火災について事実関係を公表 「法令違反行為を行っていない」 (2026年10月24日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー